秩父の前衛性にフォーカス、笹久保伸がナオナカムラで初個展「秩父前衛派」開催

2016年04月11日 11:06 カテゴリ:最新のニュース

高円寺にある素人の乱12号店「ナオ ナカムラ」でオープン5周年を記念し、笹久保伸個展「秩父前衛派」が開催される。

 

笹久保伸は1983年生まれ。幼少期を南米ペルーで過ごし帰国後、母親の郷里である埼玉県秩父市に移る。アンデス音楽を聴いて育ち、その影響を受けた笹久保は9歳からギターを習いはじめ、高校を卒業後、2004年から4年間、単身でペルーへ渡った。帰国後は2008年より秩父という土地のもつ根源的な“前衛性”にフォーカスし、作品へとアウトプットする芸術運動「秩父前衛派」をスタートする。

 

これまでに20を超えるCDをリリースし数々の賞を受賞するなど国内外で活躍する傍ら、演出家の飴屋法水と批評家の椹木野衣による戯曲『グランギニョル未来』(2014、ヨコハマ創造都市センター)への出演や、『山形国際ドキュメンタリー映画祭』(2015、山形市)の日本プログラムへ出品、そして『イメージフォーラム・フェスティバル2016』にノミネートされ、現在は『瀬戸内国際芸術祭2016』の小豆島エリアで作品を展示している。

 

関東地方に属しながらも周囲が山々からなる盆地で“どんづまり”と呼ばれるほど閉鎖的な秩父には、年間400以上ものお祭りや34ヶ所観音霊場が存在。日本最古の貨幣である和同開珎が生まれ、日本史上最大規模の民衆蜂起である秩父事件が起こるなど、さまざまな信仰と歴史文化が根深く混在している。笹久保はその土地で生きた人々が丹精を込めて築きあげた郷土的で前衛的な文化に寄り添い、自らが奏でる表現へとインプットとアウトプットを繰り返している。今展はシルクスクリーンで制作された「秩父前衛派・図形楽譜」や図形楽譜を石板に刻んだ「ダイナマイト・トラヴァース変奏曲」をはじめ、8ミリフィルムで撮影された映像作品や未発表の写真作品などで構成される。

 

【会期】2016年4月20日(水)~26日(火) 13:00~20:00

【会場】素人の乱12号店「ナオナカムラ」(東京都杉並区高円寺駅北3-8-12 フデノビル2F)

【休廊】無休

【開廊】13:00~20:00

【料金】無料

【関連リンク】ナオナカムラ公式サイト

 

■オープニングレセプション

【日時】4月20日(水) 18:00~

 


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