大英博物館が館内のストリートビューを公開!同館所蔵品がより身近に

2015年11月13日 12:34 カテゴリ:最新のニュース

 

The British Museum with Google

 

The British Museum with Google ウェブサイトより

 

大英博物館は12日、Googleと協業した新たなプロジェクト、「The British Museum with Google」を公開した。

 

大英博物館は1759年に開館した世界最大の博物館の一つ。その所蔵作品は古今東西の美術品をはじめ、約800万点に及ぶ。今回の「The British Museum with Google」では世界中の美術館博物館が参加しているGoogle Cultural Instituteにおいて、同館コレクションの中から数千点の作品を公開したほか、「The Museum of the World」ではWorldWebGL (Web Graphics Library)テクノロジーを駆使し、世界各地の名品を時系列で表示。ユーザーはPCから閲覧することでより体感的に作品にアクセスできるようになっている。

 

またGoogleのストリートビューを全館に導入し、その場に行かずともオンラインでバーチャル観光を楽しむことができるようになったのも最大の特徴といえるだろう。

 

 

今回のプロジェクトに関し、同館ディレクターのニール・マクレガー氏はステイトメントの中で「情報へのアクセスはテクノロジーによって劇的に変化しており、知識をシェアすることが容易な世界に住んでいる」とコメント。しかし「単にオンラインにコレクションを載せただけではない」との注釈も加えている。今回のプロジェクトではこれまでにない方法でのコレクションへのアクセスが可能になったが、「博物館を体験し楽しむための新しい方法、学びの新しい方法、シェアの新しい方法、そして教えるための新しい方法を提示したい」とその目的に触れている。

 

「体験に代わるものはない。しかしGoogleとの連携で、より多くの人々が大英博物館とその素晴らしいコレクションにアクセスすることができる」「テクノロジーによって我々のコレクションは世界のコレクションになることができる。」これらの言葉に美術館博物館の未来の可能性が秘められているのかもしれない。

 

 

【関連リンク】The British Museum with Google

 

 


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