ピカソ作品が史上最高額の215億円で落札 11分の熾烈なビッド繰り広げられる

2015年05月12日 17:49 カテゴリ:最新のニュース

 

ピカソに加えジャコメッティも記録を更新

 

史上最高額を記録したピカソ「アルジェの女(バージョンO)」 © 2015 Estate of Pablo Picasso / Artists Rights Society (ARS), New York

史上最高額を記録したピカソ「アルジェの女たち(バージョンO)」
© 2015 Estate of Pablo Picasso / Artists Rights Society (ARS), New York

 

5月11日、クリスティーズのニューヨークイブニングセール「Looking Forward to the Past」が開催され、ピカソによる1955年の傑作「アルジェの女たち(バージョンO)」が1億7,936万5,000ドル(約215億円)という美術品の史上最高落札価格を記録した。クリスティーズによると11分を超える熾烈なビッドの応酬が行われ、電話で参加していたバイヤーが落札したという。同作は20世紀美術のコレクターとして知られたガンツ夫妻のコレクションから1997年にクリスティーズに出品され、当時3,190万ドルで落札された作品。これまでの美術品としての最高落札額は、2013年にクリスティーズ・ニューヨークで出品されたフランシス・ベーコン「ルシアン・フロイドの3習作」の1億4,240万ドルで、ピカソのこれまでの最高落札額は、2010年同会場で1億650万ドルで落札された「ヌード、観葉植物と胸像」だった。

 

また同セールではアルベルト・ジャコメッティの彫刻「指さす人」(1947年)が1億4,128万5,000ドル(170億円)と、彫刻作品としての史上最高落札価格で落札。他にもマグリット、バスキア、デュビュッフェ、ダイアン・アーバス等、計10点が作家のレコードプライスを更新するなど歴史的な一夜となった。

 

ピカソ「アルジェの女たち(バージョンO)」オークション会場風景(クリスティーズ・ニューヨーク)

 


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