[受賞]2014年美連協大賞に「スサノヲの到来」

2015年03月03日 09:51 カテゴリ:最新のニュース

 

美術館連絡協議会(酒井忠康理事長)が優れた企画を顕彰する「美連協大賞」の2014年受賞結果が公表された。今回、美連協大賞となったのは足利市立美術館を皮切りに全国5館を巡回している「スサノヲの到来-いのち、いかり、いのり」。同展は人と自然の関係の象徴として見いだされ、同時に和歌の始祖としても知られるスサノヲを軸に、自然や、知性を超えたものと、人間とのあいだの精神の深層をあらためて見つめ、現在における芸術のあり方を捉え直そうとするもの。

 

□「スサノヲの到来-いのち、いかり、いのり」巡回館および担当者

足利市立美術館=江尻潔

千葉・DIC川村記念美術館=鈴木尊志、赤松祐樹

北海道立函館美術館=大下智一

山形・山寺芭蕉記念館=相原一士

渋谷区立松濤美術館=平塚泰三

 

 

また同奨励賞およびカタログ論文賞各賞は以下の通りとなった。

 

美連協奨励賞

□没後50年 菅楯彦展-浪速の粋 雅人のこころ(鳥取県立博物館=林野雅人)

□永井一正 ポスター・ライフ 1957-2014(富山県立近代美術館=片岸昭二、麻生恵子)

□美少女の美術史 浮世絵からポップカルチャー、現代美術にみる“少女”のかたち(青森県立美術館=工藤健志、静岡県立美術館=村上敬、島根県立石見美術館=川西由里)

□難波田史男の世界 -イメージの冒険(世田谷美術館=杉山悦子、清水真砂、遠藤望)

 

美連協カタログ論文賞「優秀カタログ賞」(美術館表彰)【美連協展部門】

赤瀬川原平の芸術原論展-1960年代から現在まで

千葉市美術館=水沼啓和、大分市美術館=岩尾徳信、広島市現代美術館=松岡剛

 

美連協カタログ論文賞「優秀カタログ賞」(美術館表彰)【自主展部門】

「成田亨 美術/特撮/怪獣」展 成田亨作品集

富山県立近代美術館=三木敬介、福岡市美術館=山口洋三、青森県立美術館=工藤健志

 

美連協カタログ論文賞「優秀論文賞」(個人表彰)【美連協展部門】

□小川千甕-縦横無尽に生きる

【論文名】写生のゆくえ~小川千甕の芸術(増渕 鏡子・福島県立美術館)

□スサノヲの到来-いのち、いかり、いのり

【論文名】スサノヲの到来(江尻潔・足利市立美術館)

 

美連協カタログ論文賞「優秀論文賞」(個人表彰)【自主展部門】

□グループ「幻触」と石子順造1966-1971-時代を先駆けた冒険者たちの記録-

【論文名】グループ「幻触」と石子順造(川谷承子・静岡県立美術館)

□画家たちの上京物語

【論文名】「受容器」としての都市、「媒体」としての画家たち(林田龍太・熊本県立美術館)

□守一のいる場所 熊谷守一展

【論文名】守一のいる場所(廣江泰孝・岐阜県美術館)

□特別展 岡田三郎助-エレガンス・オブ・ニッポン-

【論文名】和と洋の万華鏡-二人の文学者(鷗外・鏡花)をめぐる岡田美術、帝国の画題-岡田三郎助と近代日本(松本誠一・佐賀県立美術館)

 

 


関連記事

その他の記事