【受賞】 第25回 倫雅美術奨励賞

2013年10月29日 18:54 カテゴリ:最新のニュース

 

美術評論家の河北倫明・雅枝夫妻が設立した公益信託倫雅美術奨励基金が主催、優れた新鋭の美術評論家、美術史研究家に対する顕彰を行う「倫雅美術奨励賞」(運営委員長・内山武夫)の、第25回受賞者が決定した。

 

美術評論・美術史研究の各分野で活動する関係者から55件(重複除き34件)の推薦を受け、基金運営委員会で審議選考した結果、美術史研究部門として『恩地孝四郎研究 版画のモダニズム』(せりか書房刊)著者の桑原規子氏、和歌山県立近代美術館「生誕120年 田中恭吉展」の企画及びカタログ中の論文を担当した寺口淳治氏と井上芳子氏が受賞。なお、美術評論部門は該当なしだった。

 

 

<美術史研究部門>

 

『恩地孝四郎研究 版画のモダニズム』(せりか書房刊)

 

 

桑原規子

大分県大分市出身。1984年お茶の水女子大学大学院修士課程修了。2002年筑波大学大学院博士課程修了(芸術学研究科)。2003年4月より聖徳大学人文学部日本文化学科講師。2008年同大学准教授。2013年4月より同大学文学部文学科准教授(改組のため学部学科名変更)。

 

 

 

<美術史研究部門>

 

「生誕120年 田中恭吉展」の企画及びカタログ中の論文(和歌山県立近代美術館)

※井上氏と共同受賞

 

寺口淳治

1962年大阪府大阪市生まれ。1986年3月関西大学文学部卒業。1986年4月岡山県井原市田中美術館学芸員。1990年6月和歌山県立近代美術館学芸員。2007年より同館学芸課長。現在、広島市現代美術館副館長。

 

 

<美術史研究部門>

 

「生誕120年 田中恭吉展」の企画及びカタログ中の論文(和歌山県立近代美術館)

※寺口氏と共同受賞

 

 

井上芳子

和歌山県出身。1991年3月岡山大学文学部卒業。同年4月より和歌山県立近代美術館学芸員。現在、同館学芸課長。

 

 

倫雅美術奨励賞は、選考対象を、概ね2年間に国内で発表された優れた美術評論、美術史研究、展覧会の企画(カタログ等含む)とし、対象年齢はその年の12月1日現在で概ね50歳未満の者。受賞1件に対して、奨励金として100万円が贈られる。顕呈式は12月12日(木)、東京・紀尾井町のホテルニューオータニにて。

 

「新美術新聞」2013年11月11日号(第1328号)3面より

 


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