【六本木】 「16th DOMANI・明日展」 出品作家が決定

2013年09月30日 19:36 カテゴリ:最新のニュース

 

16回目は「建築×アート」

 

文化庁による「芸術家在外研修(新進芸術家海外留学制度)」の成果発表の機会として、16度目の開催となる今回は、「未来の家」というテーマのもとで44名の建築家がひとつの場を創り上げ、8名のアーティストと競演。これまで未紹介だった「建築」というジャンルを取込み、アートの多様性と力を紹介する試みだ。

 

出品作家は以下。

 

【アート部門】

 

「É IN MOTION No.2」 2013年

■ 榊原澄人

(メディア芸術 2003年度派遣 イギリス)

 

16m幅の画面に絵巻物のように人や風景、季節の営みがめぐるように展開する作品。今回は新作も発表。

 

 

 

 

 

「蠕動-表皮から記憶へ」 1994年

徳丸鏡子

(陶芸 2003年度派遣 アメリカ)

 

サークル状に設置した陶作品の中で、人が体感してパワーチャージできるような空間を制作する。

 

 

 

 

 

 

 

「Living Cube」 2009年
「Living Cube」展「The Lab」展(サンフランシスコ、カリフォルニア州)展示風景

川上りえ

(彫刻 2006年度派遣 アメリカ)

 

無数のワイヤーを使用した作品群。天上からワイヤーを吊るし作品の構築や動的変化を目で感じることができる作品を展示する。

 

 

 

 

 

 

 

「鼓動の庭」 2012年

吉本直子

(現代美術 2006年度派遣 イギリス)

 

古着の白いシャツを圧縮して糊で固め、ブロック状のパーツを組み合わせる作品。「鼓動の庭」を含め、4点を展示。

 

 

 

 

 

 

「Paysage d’ une fenêtre」 2009年

大栗恵

(写真 2007年度派遣 フランス)

 

代表作「Paysage d’ une fenêtre」の映像と写真作品を展示。写真ではあるが、まるで水彩画のような質感をもつ作品。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Home」 2010年

大野由美子

(インスタレーション 2007年度派遣 チェコ共和国)

 

近年、「家」を重要なテーマとして作品を制作。今回は会場全体にパズルピースを敷き詰めたような作品展示。

 

 

 

 

 

 

「living」 2010年

小笠原美環

(絵画 2011年度派遣 ドイツ)

 

現代社会で人間が作り上げる空間の精神性に興味があり、人間性の表現の一部として「間」を描いている。今回は、新作、日本での未発表を含め約10点を展示。

 

 

 

 

 

「折りたたまれた小屋」 2011年
Galler Mueller(パリ、フランス) 展時風景

土橋素子

(壁画、インスタレーション 2011年度派遣 アメリカ)

 

家の持つ機能を最小限のもので表現することにより、家という概念そのものを解体し見直すことを促す作品。美術館の中にいながら家の中に入る疑似体験ができるようなインスタレーション。

 

 

 

 

【建築部門】 (派遣年度順)

 

栗生明(1983年度 イタリア)、小川晋一(1984年 アメリカ)、古谷誠章(1986年度 スイス)、竹内裕二(1989年 イタリア)、西森陸雄(1992年度 イタリア)、山岡嘉禰(1992年度 イタリア)、古暮和歌子(1994年度 フランス)、堀川秀夫(1994年度 イタリア)、岡田哲史(1995年度 アメリカ)、戸室太一(1995年度 ポルトガル)、林寛治(1995年度 イタリア)、松島史朗(1995・2000年度 アメリカ)、今永和利(1996年度 イギリス)、大松俊紀(1998年度 オランダ)、吉村靖孝(1999年度 オランダ)、宮元三恵(2000年度 イギリス)、白井宏昌(2001年度 オランダ)、原田真宏(2001年度 スペイン)、秋吉正雄(2002年度 アメリカ)、柄沢祐輔(2002年度 オランダ・イギリス)、土井一秀(2002年 イギリス)、長田直之(2002年度 イタリア)、藤井由理(2002年度 ドイツ)、松田達(2002年度 フランス)、松原弘典(2002年度 中国)、丸子淳(2002年度 イタリア)、山口尚之(2002年度 アメリカ)、山添奈織(2002年度 フランス)、大津若果(2003年度 メキシコ)、霜田亮祐(2003年度 アメリカ)、山田良(2003年度 ノルウェー)、郡裕美(2004年度 アメリカ)、迫慶一郎(2004年度 アメリカ)、田中宏明(2004年度 スイス)、伊藤廉(2005年度 ポルトガル)、瀬下淳子(2006年度 ポルトガル)、田辺雄之(2006年度 イギリス)、平瀬有人(2006年度 スイス)、小塙芳秀(2007年度 スペイン)、鈴木葉菜子(2008年度 スイス)、大野暁彦(2009年度 オランダ)、松川昌平(2009年度 アメリカ)、石井大五(2010年度 ノルウェー)、細海拓也(2010年度 スペイン)。

 

それぞれの作家が提示する「未来の家」とは?美術界の明日を担う作家たちの多彩な表現が一堂に会する、貴重な機会をぜひ楽しんでほしい。

 

 

未来を担う美術家たち 16th DOMANI・明日展

文化庁芸術家在外研修の成果

【会期】 2013年12月14日(土)~2014年1月26日(日)

【会場】 国立新美術館 企画展示室2E (東京都港区六本木7-22-2) ☎03-5777-8600(ハローダイヤル)

【休館】 火曜、および2013年12月24日(火)~2014年1月7日(火)

【開館時間】 10:00~18:00(金曜は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)

【料金】 一般1000円 大学生700円

※高校生・18歳未満は無料、障害者手帳持参者と付添1名は無料

【関連リンク】16th  DOMANI・明日展

 

「新美術新聞」2013年9月1日号(第1321号)3面より

 


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