【展覧会】 「具体」の大回顧展、国立新美術館で7月4日から開催

2012年07月04日 13:49 カテゴリ:最新のニュース

 

7月4日、国立新美術館で開館5周年企画展「『具体』-ニッポンの前衛 18年の軌跡」が開幕した。

 

 

具体美術協会(「具体」)は1954年、吉原治良をリーダーに関西で結成された前衛美術グループ(72年に解散)。私設美術館「グタイピナコテカ」や野外舞台を中心に、既成概念にとらわれないペインティングやパフォーマンス作品などを発表した。50年代後半からは美術評論家ミシェル・タピエに高く評価され、国際的にも注目された。

 

 

「グタイピナコテカ」入口の再現

 

 

今展では元「具体」会員39名の作品や資料など約150点を通じて、「具体」18年間の活動の全貌を紹介。東京の美術館では初の大規模な回顧展となる。

 

 

 

本展出品作家で元「具体」会員の向井修二氏は、今回の「具体」展について「『美術』として難しくみようとするのではなく、吉原治良の美意識の変遷をみてもらえたら」とコメントした。またオープニングでは、故・村上三郎氏の長男である村上知彦氏が、会場入口に貼られた紙を突き破って通り抜けるパフォーマンスを実演。過去の「具体」展で必ず行われていた風物詩を“再現”し、会場を沸かせた。

 

 

村上氏パフォーマンス後の会場入口

 

 

【会期】 2012年7月4日(水)~9月10日(月)
【会場】 国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2)
☎03-5777-8600 【休館】 火曜
【開館時間】 10:00~18:00(金曜は20:00まで、入館は閉室30分前まで)
【料金】 一般1000円 学生500円 高校生・18歳未満の方および障害者手帳持参者(付添1名を含む)は無料
【関連リンク】 www.nact.jp/exhibition_special/2012/gutai/index.html

 


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