【受賞】 「五島記念文化賞」美術新人賞に谷保玲奈・宮本佳美の両氏

2014年04月09日 17:35 カテゴリ:最新のニュース

 

芸術文化分野で有能な新人、及び地域において創造的で優れた芸術活動を行っているアーティスト・公演の顕彰、助成を行う「平成26年度五島記念文化賞」の贈呈式が4月8日(火)、渋谷のセルリアンタワー東急ホテルにて執り行われた。

 

左から:鬼原良尚氏(オペラ新人賞)、谷保玲奈氏(美術新人賞)、髙橋絵理氏(オペラ新人賞)、宮本佳美氏(美術新人賞)、山本耕平氏(オペラ新人賞)

 

今年度、美術新人賞に選出されたのは日本画・谷保玲奈氏(28歳)と洋画家・宮本佳美氏(32歳)の2名。

 

贈呈式に先立ち美術部門選考委員(※)の武蔵野美術大学教授・柏木博氏は今回の選考過程について次のように述べた。

「9名の推薦があり、それぞれクオリティが高かった。今回選ばれた2名はどちらも生命体をモチーフにしている。谷保氏の作品は色彩を多用し、絵の前に立つとすごいエネルギーを感じさせる。生きものの中にある血液、その流れを感じさせるような作品を作りたいというプレゼンテーション通りの作品。宮本氏の作品はモノトーンで黒一色に見えるが、水彩で様々な色を幾層にも重ねた複雑な作品。長期保存した植物を水で戻し、写真に撮り絵に落とし込むという非常に手の込んだ作品だった。(2人とも)海外研修ではできるだけいい成果を出してほしい。賞を背負っていると思って頑張ってもらいたい。」

(※選考委員長=富山秀男 選考委員=内山武夫、柏木博、酒井忠康、宝木範義、瀧悌三、松本透の各氏)

 

◇受賞者プロフィール

 

谷保玲奈(たにほ・れいな)

左から:宮本佳美氏、谷保玲奈氏

1986年東京都生まれ。10年多摩美術大学日本画専攻卒業、12年同大大学院美術研究科絵画専攻日本画領域修了。主な受賞に第10回佐藤太清公募美術展特選(10年)や日経日本画大賞入選(12年)など。アートスペース羅針盤や小林画廊での個展のほか、Art Taipei(12・13年)、アートフェア東京(13年)などにも出品。13年には佐久市立近代美術館に大作が収蔵されるなど近年ますます精力的な活動を見せている。また今年は大原美術館のレジデンスプログラム「ARKO2014」の招聘作家として5月頃から倉敷に滞在し、8月8日(金)~9月28日(日)まで作品が公開される予定。今回の受賞に伴う海外研修では10月よりスペインに滞在。基礎となるデッサンを改めて勉強したいと抱負を述べた。

 

宮本佳美(みやもと・よしみ)

1981年福岡県生まれ。05年京都嵯峨芸術大学付属芸術文化研究所研究生修了、08年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。主な受賞に「京都嵯峨芸術大学短期大学部制作展」大学賞受賞(04年)など。帝塚山画廊やイムラアートギャラリーでの個展のほかグループ展に「トーキョーワンダーウォール公募2005」東京都現代美術館(05年)、「京都府美術工芸新鋭選抜展2006」京都文化博物館(06年)、「現代美術の展望 VOCA展2012 -新しい平面の作家たち-」上野の森美術館(12年)、「水彩画 みづゑの魅力−明治から現代まで−」平塚市美術館(13年)などがある。海外研修では来年3月よりオランダに滞在。現地の地理的条件から生み出された独特の光について見極め、光の根源を探るべく研究したいと語った。

 

【関連記事】 大原美術館『ARKO2014』招聘作家に谷保玲奈氏

 


関連記事

その他の記事