大村智氏ノーベル医学・生理学賞に決定 美術界にも大きな貢献(2)

2015年10月07日 13:53 カテゴリ:その他ページ

 

美術界への貢献も顕著で、女子美術大学理事長を1997~2003年・07~今年5月31日まで務め、2000年の同大100周年記念事業、2010年の110周年記念事業を成功に導き、夫人の名を冠した「大村文子基金」を設立し毎年パリとミラノに研修生を派遣して国際的アーティストの育成などを手掛けた。現在は女子美術大学名誉理事長。

 

また、「絵は私の趣味であり薬」「優れた美術品は個人で楽しむだけでなく、人類全ての共有財産」との考えから2007年10月、長年蒐集した女流画家の作品を中心に展示する「韮崎大村美術館」を私費を投じて開設、翌年には美術館を韮崎市に寄贈した。同館は現在、大村氏のノーベル賞授与発表を受け、10月6日から13日まで無料開館(休館日の7日も開館)している。

 

韮崎大村美術館外観

韮崎大村美術館外観

 

現在開催中の展覧会は、企画展「実りの季節(とき)-生活の中の果物-」展(~2016年1月11日(月・祝)まで)。実りの秋にちなみ、「果物」を描いた作品に焦点をあて、同館コレクションから精選した作品を展示。日本近代洋画を代表する安井曾太郎、梅原龍三郎、三岸節子や、鈴木信太郎、山梨県出身の望月春江、佐野智子、鈴木農夫男、降矢組人などを含む約40点を紹介、モチーフとしての「果物」の魅力に迫る展覧会。美術館隣には、源泉掛け流しの日帰り温泉「武田乃郷白山温泉」と「そば処上小路」がある。

 

【会場】韮崎大村美術館(山梨県韮崎市神山町鍋山1830-1)

【アクセス】JR中央線「韮崎」駅よりタクシーで7分。「韮崎駅」より韮崎市民バス「上円井上行」で約10分、「韮崎大村美術館」下車徒歩3分。車の場合は、中央自動車道「韮崎」ICから韮崎市内へ約4キロ。

【TEL】0551-23-7775

【開館】4~10月=午前10時~午後6時、11月~3月=午前10時~午後5時

【休館】水曜、年末年始、祝日の場合は開館翌日

【料金】一般510円、小・中・高生210円 ※10月6日(火)~13日(火)まで無料開館

※障害者手帳をお持ちの方と介護の方1名無料

※韮崎市内に在住・在学の小中学生は無料

【関連リンク】韮崎大村美術館

 

 


関連記事

その他の記事