【東京都現代美術館】菅木志雄 置かれた潜在性

2014年12月10日 17:00 カテゴリ:最新の展覧会情報

 

置かれた潜在性

 

菅木志雄《捨置状況》1972/2013年 Collection: GLENSTONE 撮影:佐藤毅

 

もの派を代表する作家であり、現在世界的に評価が高まる菅木志雄。そのインスタレーションや制作ノートに迫る大規模展が東京都現代美術館で開催される。

 

菅は1944年岩手県盛岡市生まれ。64年に多摩美術大学絵画科に入学、斎藤義重教室で学び、68年卒業。在学中の67年にシェル美術賞展で第一席に入選した菅は、自然物や建材を仮設的に配置する独自の制作手法によって、「もの派」家の1人として注目を浴びた。石や木、金属板などを素材として空間の中に形成される菅のインスタレーション。それは創作行為という介入により、空間を活性化させる菅の作品の本質となっている。

 

菅木志雄《依存差》1973/2013年 作家蔵 撮影:佐藤毅

 

菅木志雄《並列層》1969/2012年 Pinault Collection 撮影: Joshua White Courtesy of Blum & Poe, Los Angels

 

菅木志雄《地為論》1977年 撮影:安齊重男

 

今展では物質と身体、情報、空間について菅作品が内包する多くの示唆にとんだ視点を、菅のコンセプトが先鋭的にあらわれた70年代を中心に紹介。新たな空間で展開するインスタレーションや67年より継続的に記されてきた制作ノート、初公開を含む多くのアクティヴェイション(パフォーマンス行為)の記録映像を、現代の観客に提案する。

 

(右)菅木志雄《位況》1975年 撮影:菅木志雄
(左)菅木志雄《界律》1974/2006年 作家蔵 撮影:菅木志雄 Courtesy of Tomio Koyama Gallery

 

菅木志雄《状況律》1971年 撮影:菅木志雄

 

【会期】2015年1月24日(土)~3月22日(日)

【会場】東京都現代美術館(東京都江東区三好4-1-1) TEL 03-5777-8600

【休館】月曜

【開館】10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)

【料金】一般1,100円 大学生・65歳以上800円 中高生600円 小学生以下無料

【関連リンク】東京都現代美術館

 

■対談 菅木志雄×長谷川祐子

【日時】2015年1月25日(日) 14:00~

 

■菅木志雄によるアクティヴェイション 

【日時】2015年3月7日(土) 14:00~

 

■「菅木志雄」展 「ガブリエル・オロスコ展」共同企画 松井みどり(美術批評家)によるレクチャー

【日時】2015年1月31日(土) 15:00~

 

■トーク「1970年代をめぐって」

手塚一郎(ヴィデオ・インフォメーション・センター代表)×前山裕司(埼玉県立近代美術館学芸員)

【日時】2015年2月14日(土) 14:00~

 

 

〈招待券プレゼント〉

同展の招待券を、5組10名様にプレゼントいたします。

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締切 2月5日(木)必着

 


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