【新宿】 祈り旗 練上彩器 會田雄亮展

2014年04月10日 16:43 カテゴリ:最新の展覧会情報

 

「陶織」70×194cm

「陶織」70×194cm

 

神戸ポートアイランドや新宿三井ビルなど数多くの環境造形作品や陶壁、そして様々な色の陶土を重ねて文様を構成する「練上技法」を駆使した作品で知られる會田雄亮(1931年東京都生まれ、東北芸術工科大学名誉教授)が2年ぶりに伊勢丹で個展を開催。

 

「祈り旗」練上彩器 12.1×15.1×H31.5cm

「祈り旗」練上彩器 12.1×15.1×H31.5cm

會田は1956年千葉大学都市計画卒、宮之原謙氏に師事し陶芸の道に入る。61年~64年には渡米、ボストン美術館付属美術学校講師を務めた。帰国後は65年~76年まで日本デザイナークラフトマン協会理事および日本ニュークラフト展審査員。76年~79年には社団法人日本クラフトデザイン協会理事長を務める。78年世界クラフト会議実行委員建築とクラフト委員長。91年(社)日本建築美術工芸協会理事。92年に開学した東北芸術工科大学には開校時より教授として関わる。98年~2001年同大学長、2002年同大名誉教授。06年~09年愛知県立芸術大学客員教授。

 

主な受賞歴にイタリア ファエンツァ国際陶芸コンペ金賞受賞(68年)、73年度日本インテリアデザイン協会賞受賞(74年)、第2回吉田五十八賞受賞(77年)、デザイン功労賞受賞(93年)など。

 

これまで伊勢丹新宿本店やミキモトホール、山形松坂屋などでの個展のほか、国際コンペやシンポジウムにも多数参加・招聘されており、04~05年にかけて北海道江別セラミックアートセンター・山形美術館・渋谷区立松涛美術館で開催された「會田雄亮展~変貌する陶土~」は記憶に新しい。現在は山梨県忍野村にて「忍野窯」を主宰し、作品制作とともに後進の教育にも尽力している。

 

今回の個展に際し會田は「赤から黒に変わる色土を重ねていると突然ブータンの寺院を思い出した。数百もの色布がたなびく風景は神秘そのものだった」とし、「祈り旗」をテーマとして取り上げたという。会場では彩器のほかにも花器や香合などが一堂に出品。規則正しく重ねられた鮮やかな色土の積層には独特のリズムが宿り、躍動を感じさせるだろう。

 

【会期】 4月23日(水)~29日(火・祝)

【会場】 伊勢丹新宿店本館5階アートギャラリー(東京都新宿区3-14-1) ☎03-3352-1111

【休廊】 無休

【料金】 無料

【関連リンク】 伊勢丹 會田雄亮オフィシャルサイト

 


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