【横浜】 下村観山展

2013年12月12日 16:46 カテゴリ:最新の展覧会情報

 

下村観山「弱法師」大正4(1915)年 六曲屏風一双 各187.5×407.7cm 東京国立博物館蔵 TMN Image Archives 展示期間:2013年12月7日~20日予定

下村観山「弱法師」大正4(1915)年 六曲屏風一双 各187.5×407.7cm 東京国立博物館蔵 TMN Image Archives 展示期間:2013年12月7日~20日予定

 

下村観山(1873~1930)は、紀州徳川家に代々仕える能楽師の家に生まれ、幼い頃から狩野芳崖や橋本雅邦に師事、狩野派の描法を身につけた。1889年には東京美術学校に第1期生として入学、同期の横山大観や1年後輩の菱田春草らとともに校長の岡倉天心の薫陶を受け、卒業後は同校の助教授となるが、天心を排斥する美術学校騒動を機に辞職し、日本美術院の創立に参画、新しい日本画の創造に尽力くした。その後美術学校に教授として復帰、英国に渡り色彩の研究や西洋画の模写を行なうなど西洋画を研究、その成果を加味した独自の画風を確立していった。

 

日本美術院の活動は次第に停滞、観山も文展が創設されると審査員として出品するが、やがてその職を辞し、大観とともに日本美術院を再興、在野を貫く決意を示した。

 

1913年には実業家・原三溪の招きにより、横浜の本牧に終の棲家を構えた横浜ゆかりの画家でもある。

 

今展では、生誕140年を記念し10代の狩野派修行期から、円熟した画技を示した再興日本美術院時代まで、代表作を含む120点(会期中展示替えあり)により画業の全容を紹介する。

 

※会期中、前後期展示替えのほか、展示期間限定の作品があります。

 

下村観山「小倉山」 明治42(1909)年 六曲屏風一双 各157.0×333.5cm  横浜美術館蔵 通期展示 

下村観山「小倉山」 明治42(1909)年 六曲屏風一双 各157.0×333.5cm 横浜美術館蔵 通期展示

 

【会期】 前期=12月7日(土)~2014年1月8日(水) 後期=1月10日(金)~2月11日(火・祝)

【会場】 横浜美術館(横浜市西区みなとみらい3-4-1) ☎045-221-0300

【開館】 10時~18時 (入館は閉館30分前まで)

【休館】 木曜、12月29日(日)~2014年1月3日(金)

【料金】 一般1200円 大学・高校生800円 中学生400円 小学生以下無料

 

記念レクチャー

「下村観山の見どころ」

【日時】 2014年1月11日(土) 14時~15時30分 (開場13時30分)

【講師】 木下長宏氏 (美術史家)

【会場】 横浜美術館レクチャーホール (定員240名、聴講無料)

※当日12時より総合案内にて整理券を配布

 

【関連リンク】 横浜美術館

「新美術新聞」2013年12月11・21日号(第1331号)1面より

 


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