石橋財団が誇る名品約100点が勢ぞろい「名画が奏でる8つのフーガ」展 久留米市美術館で開催

2018年07月13日 18:59 カテゴリ:最新のニュース

 

 

セザンヌ、モネ、ルノワール、カイユボットなどの印象派から、国の重要文化財である青木繁《わだつみのいろこの宮》、藤島武二《天平の面影》、そして野見山暁治、ザオ・ウーキーら今世紀の絵画まで、石橋財団が所蔵する西洋の近現代美術や明治以降の日本洋画の記念碑的作品が久留米市にやってきた。東京・ブリヂストン美術館の休館(2019年秋再オープン)に伴い、実現した展覧会である。

 

「セザンヌの青い山」「水面を染めるモネの黄昏」「輝けるルノワールの少女たち」「青木繁と海辺の神話」「坂本繁二郎と聖なる牛馬」「赤と裸婦とマティス」「奏でる女性たち 藤島武二」「ザオ・ウーキーと形のない風景」と名づけられた8つの部屋では、代表的な画家による作品と、その主題や色彩から連想される絵画や彫刻、全96点を展示。それらが響き合い、フーガ(遁走曲)のようにつかず離れず、時代や洋の東西も超えてゆるやかに結ばれていく。キーワードは「連想」。通常は並べられることの少ない作品が同じ空間に展示されることによって、新たな発見を促す試みだ。花と光につつまれた久留米市美術館で「ここで、この絵に会える」という喜びを味わってほしい。

 

なお、7月21日からは「ブラティスラヴァ世界絵本原画展 BIBで出会う絵本のいま」も開催。スロヴァキア共和国の首都ブラティスラヴァで2年毎に開催される世界最大規模の絵本原画コンクールから、第26回(2017年9月)の受賞作品、日本からのノミネート作品、中国、イラン、イスラエル、韓国という注目4カ国からの作品など絵本原画約200点と絵本および関連資料が展示される。「名画が奏でる8つのフーガ」との共通当日券(1,200円)がおすすめ。

 

 

 

【展覧会】名画が奏でる8つのフーガ 青木・セザンヌ・ルノワール ブリヂストン美術館コレクション展

【会期】2018年7月14日(土)~9月9日(日)

【会場】久留米市美術館(福岡県久留米市野中町1015)

【TEL】0942-39-1131

【休館】月曜(祝日、振替休日は開館)

【開館】10:00~17:00(入館は16:30まで)

【料金】一般1,000円 シニア700円 大学生500円 高校生以下無料

 

主な関連イベント
■ワークショップ「次はどーなる!?アニメで作ろう☆絵のつづき」
【講師】馬場通友(イラストレーター/アニメーター)
【日時】7月29日(日) 10:00~12:00(1回目)/14:00~16:00(2回目)
【会場】本館1階多目的ルーム
【対象】小学生
【定員】各回12名(要事前申込)
【料金】無料(要保護者引率・引率者は要展覧会チケット)
【申込方法】FAXまたはハガキに①1回目・2回目の希望、②氏名(ふりがな)、③学年、④住所、⑤引率者の氏名・連絡のとれる電話番号を記入の上、FAXまたは葉書で申込み。

 

■美術講座「日仏美術交遊録―モーリス・ドニと梅原龍三郎を中心に」
【講師】佐々木奈美子(久留米市美術館学芸員)
【日時】7月28日(土) 14:00~15:30
【会場】本館1階多目的ルーム
【定員】先着70名
【料金】無料

 

■美術講座「カイユボットと印象派の画家たち」
【講師】賀川恭子(ブリヂストン美術館 学芸員)
【日時】8月25日(土) 14:00~15:30
【会場】本館1階多目的ルーム
【定員】先着70名
【料金】無料

 

【関連リンク】久留米市美術館

 


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