新宿で「存在の触覚」/「アイヌアートプロジェクト展」企画はギャラリーモーツァルト

2018年03月06日 16:35 カテゴリ:最新のニュース

 

東京・京橋のギャラリーモーツァルトが企画した2つのグループ展が、新宿のヒルトピアアートスクエアで同時開催され、同廊なじみの作家たちが登場する。

 

「存在の触覚」展(A・B室)は、物質の質感と存在のリアリティに鋭い感性のアンテナを立て、その成り立ちに関る歴史的時間や物語の構造を追求する3作家の作品を展覧する。宇野和幸(嵯峨美術大学教授)は、和紙を用いて科学的・歴史的なものをも包括する空間の物語の再構築を試みる。今展を企画した武内カズノリの陶磁土による《BOTTCHI》は3.11を契機に制作を始めたもので、落花生の収穫後に風乾する塔「ぼっち」を自然の憤る“面(マスク)”として表現している。和紙材料を用い、自然と対話するオブジェを制作する津野元子は、真綿の透過する素材に惚れこみ、綿の重なりを通過する光や風と対話し構造化することを目指している。

 

 

 

 

 

 

 

「アイヌアートプロジェクト展」(C室)は、札幌市を拠点に活動する作家たちが毎年ギャラリーモーツァルトで開催していたが、今回は会場を新宿に移しての開催になる。今回は版画家・結城幸司、アイヌ文様刺繍家・早坂ユカをはじめ、早坂賀道、福本昌二、早坂雅賀、新谷勝也、新谷由美子、福本弘美、結城志穂の9名が参加する。版画、彫刻、手工芸など各自約10点を出品し、アイヌ民族の伝統と今を伝える。伝統的なものを現代に生かして、作家たちの今を生きる息吹を表現していることが感じられるだろう。

 

 

 

 

 

【展覧会】存在の触覚/アイヌアートプロジェクト展

【会期】2018年3月15日(木)~20日(火)

【会場】ヒルトピアアートスクエア (東京都新宿区西新宿6-6-2 ヒルトン東京地下1階ヒルトピアショッピングアーケード内)

【TEL】03-3343-5252

【休廊】会期中無休

【営業時間】11:00~19:00(最終日は17:00まで)

 

【関連リンク】ギャラリーモーツァルト ヒルトピアアートスクエア

 


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