「第7回 山本鼎版画大賞展」大賞に松岡惠子《目の中の世界-ザリガニ D》

2017年12月14日 10:06 カテゴリ:最新のニュース

 

大賞 松岡惠子《目の中の世界-ザリガニ D》銅版

大賞 松岡惠子《目の中の世界-ザリガニ D》銅版

 

全国公募「第7回 山本鼎版画大賞展」の審査が11月25日(土)と26日(日)に行われ、大賞作品が松岡惠子の《目の中の世界-ザリガニ D》に決定した。

 

同展は日本を代表する版画家・山本鼎(やまもとかなえ/1882~1946)が提唱した創作版画の継承、そして新人の発掘のための場として、1999年より3年に1度上田市で開催されている。前回の第6回展は村上早が大賞を受賞した。

 

大賞受賞の松岡惠子は愛知県名古屋市在住の63歳。受賞作《目の中の世界-ザリガニ D》は銅版で制作された。準大賞は棚橋荘七(東京都中央区、67歳)と神田和也(東京都世田谷区、42歳)が、サクラクレパス賞は木下珠奈(京都府京都市、26歳)が受賞。また優秀賞は館泰子、片岡愛貴、黒石美奈子、石橋佑一郎、安河内玲菜に贈られることが決まった。

 

今回の審査委員長は木村秀樹(画家・版画家・京都市立芸術大学名誉教授)が、審査員は岩渕貞哉(『美術手帖』編集長)、遠藤竜太(版画家・武蔵野美術大学教授)、倉地比沙支(版画家・愛知県立芸術大学教授)、甲田洋二(洋画家・前武蔵野美術大学学長)が務めた。応募総数は263点。入選作品は132点で、うち入賞は9点。表彰式は2018年3月10日(土)に開かれる。

 

展覧会は2018年2月24日(土)~4月1日(日)にかけて上田市立美術館2階企画展示室で開催。第1回~6回までの大賞・準大賞作品18点を展示する「上田市立美術館コレクション展 山本鼎版画大賞展 歴代受賞作品展」もあわせて楽しめる。また会期中にはワークショップなども行われ、決定次第公式HPで発表予定。独創性あふれた、多彩な版画表現に触れる好機となるだろう。

 

準大賞 棚橋荘七《杢》木版(左)、神田和也《Thoughtography 17-05》インクジェット(右)

準大賞 棚橋荘七《杢》木版(左)、神田和也《Thoughtography 17-05》インクジェット(右)

 

サクラクレパス賞 木下珠奈《Untitled》

サクラクレパス賞 木下珠奈《Untitled》

 

【展覧会】第7回 山本鼎版画大賞展

【会期】2018年2月24日(土)~4月1日(日)

【会場】上田市立美術館 2階企画展示室(長野県上田市天神三丁目15-15)

【TEL】0268-27-2300

【休館】火曜

【開館】9:00~17:00(最終日は16:00まで)

【料金】一般500円 大学・専門学校生300円 高校生以下、70歳以上、障害者手帳持参者とその介助者は無料

 

【関連イベント】

■表彰式・トークセッション・レセプション 2018年3月10日(土)
・表彰式  13:00~13:30 会場:上田市立美術館 1F 多目的ルーム
・審査員・受賞者を交えたトークセッション  13:45~15:00 会場:上田市立美術館 2F ホワイエ
・レセプション  15:15~16:30 会場:上田市立美術館 1F 多目的ルーム

 

【関連リンク】 上田市立美術館 サントミューゼ

 

 


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