日本初の“春画展”永青文庫で開催決定!大英博物館が特別協力

2015年05月21日 13:57 カテゴリ:最新のニュース

 

「世界が、先に驚いた。春画(Shunga)展」 肉筆画30点含む約120点が揃う

 

 

永青文庫と春画展日本開催実行員会は9月19日より東京・文京区の永青文庫で日本初となる「春画(Shunga)展」を開催すると発表した。

 

春画は葛飾北斎や喜多川歌麿、鳥居清長など金世紀に活躍した浮世絵師が数多く描いており、世界的に高い評価を獲得。13年秋に大英博物館で初開催された大規模な特別展「春画―日本美術における性とたのしみ」では約9万人が来場するなど、近年大きな注目を集めている。また春画はゴッホやピカソといった印象派の画家も影響を受けたと言われており、当時禁制であったことも相まって、通常ではできない彩り豊かな極彩色が駆使されるなど浮世絵の最高技術が使われていることも特徴として挙げられる。

 

今展では淺木正勝氏(丸栄堂代表取締役)や浦上満氏(浦上蒼穹堂代表取締役)をはじめとする31名の実行員会の働きかけによって実現。日本初の春画展として大英博物館をはじめとする欧米諸国や日本国内の美術館などに所蔵された春画を、肉筆30点を含むおよそ120点(前後期合計)展覧。内訳は日本の個人コレクションと美術館の秘蔵作品102点、大英博物館などヨーロッパからの里帰り18点(大英博物館蔵は5点)となり、大英博物館での展覧会と共通の作品は70点にのぼる。

 

また今回の展覧会に関連し、小学館から関連書籍が3冊刊行。大英博物館「春画―日本美術における性とたのしみ」点の図録を完全翻訳した『大英博物館 春画』(9月15日発行予定、予価25,000円+税)、日文研が所有する春画1,500点から厳選した300点ほどを収録した『ShungArt』(9月15日発行予定、予価8,000円+税)、歌麿の美人画代表作50点+春画代表作50点からなる画集『歌麿 THE BEAUTY』(9月末発行予定、予価120,000円+税)の3冊が発行されるなど、春画への注目はますます高くなりそうだ。

 

【会期】2015年9月19日(土)~12月23日(水) 前期:9月19日~11月1日、後期:11月3日~12月23日

【会場】永青文庫(東京都文京区目白台1-1-1)

【休館】月曜(祝日のとき開館)

【開館】10:00~18:00(入館は閉館30分前まで) ※予定、9月~11月の金・土曜は夜間開館(18:00~20:00)を行う予定

【料金】大人1,500円 ※18歳未満入館禁止

【関連リンク】永青文庫

 


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