新宿中村屋に伝わる逸品を展示「中村屋サロン美術館」 10月29日開館

2014年07月28日 19:00 カテゴリ:最新のニュース

 

中村屋サロン美術館展示室イメージ図

中村屋サロン美術館展示室イメージ図

 

インドカリーや中華まん、和洋菓子の老舗として知られる東京・新宿区の新宿中村屋本店が、11月に新装オープンする(仮称)新宿中村屋ビル3階に美術館を開設する。

 

明治末から大正、昭和にかけて、創業者の相馬愛蔵・黒光夫妻の支援のもと新宿中村屋本店には数多くの芸術家が集い、文化人が出入りした。当時の様子は後にヨーロッパのサロンに例えられ「中村屋サロン」として日本近代美術史に名を刻むとともに、中村屋に芸術・文化の薫りを添えた。

 

その歴史を大切にしつつ、新しいメセナ活動を実践していく場として「中村屋サロン美術館」と名付けられた同館は、延床面積約240㎡という広さの、展示室と多目的スペースからなる施設。サロンの中心人物であった荻原守衛(碌山)の彫刻や中村彝、高村光太郎の絵画、會津八一、中村不折の書など所蔵作品が紹介されるとともに、地域や新進芸術家への貢献・支援といった視点での取り組みも計画されている。オープニングの展覧会及び入館料は今後決定される見込み。

 

【関連リンク】 新宿中村屋―「中村屋サロン」

 

「新美術新聞」2014年7月21日号(第1350号)2面より

 


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