【奈良】 第64回 正倉院展  〈招待券プレゼント〉

2012年09月12日 18:49 カテゴリ:最新の展覧会情報

 

北倉 螺鈿紫檀琵琶 [らでんしたんのびわ] (弦楽器) 1面 全長99.6cm 胴幅41.5cm

奈良・天平文化の煌めきを今に伝える約9000点もの文化財が眠る正倉院。これら約1300年間にわたり守られてきた宝物の一部が公開される奈良国立博物館の「正倉院展」が今秋で第64回目を迎える。秋恒例の一大展覧会として毎年およそ30万人を動員する本展、今年も貴重な名宝の数々が多くの人々を魅了するだろう。

 

今年の正倉院展は、初出陳9件を含む総計64件(北倉23件、中倉23件、南倉14件、聖語蔵4件)により、正倉院宝物の全体像を展望する構成となる。特筆されるのは聖武天皇ゆかりの宝物が収められている北倉からの出陳が例年より多い点。なかでも、紫檀の濃い黒の地に螺鈿の白が映える螺鈿紫檀琵琶(らでんしたんのびわ)やこれに附属する紅牙撥鏤撥(こうげばちるのばち)には、細部の意匠や装飾にまで職人たちのこだわりが光り、まさに天平時代の華々しい宮廷生活を象徴する逸品といえる。

 

次いで注目されるのが、18年ぶりの出陳となる瑠璃坏(るりのつき)。コバルトブルーの輝きと細やかな装飾がなされた銀の脚、特徴的なその器形はシルクロードの果て、はるかな異国を想い起こさせる。そのほか、華麗な装飾がなされた調度品や染織品、古代の書見台である紫檀金銀絵書几(したんきんぎんえのしょき)や伝世されてきた最古の戸籍の一つである大宝2年(702)御野国山方郡三井田里戸籍(みののくにやまがたぐんみいだりこせき)など、宝庫を代表する数々の宝物が出陳される。

 

中倉 瑠璃坏 [るりのつき] (ガラスのさかづき) 1口 口径8.6cm 高11.2cm 重262.5g

中国やペルシャなど世界各地から貴重な品々が伝わり、“シルクロードの終着点”と呼ばれた正倉院。天平人の美への強いこだわりを具現化した宝物の数々は、時代を超えた今なお華々しく優雅な輝きを放っている。日本が世界に誇る至宝中の至宝に、大いに酔いしれてほしい。

 

【会期】 2012年10月27日(土)~11月12日(月)

【会場】 奈良国立博物館 東新館・西新館(奈良市登大路町50番地)

☎050‐5542‐8600(ハローダイヤル)

【休館】 会期中無休

【開館時間】 9:00~18:00※金、土、日、祝は19時まで開館(入館は閉館30分前まで)

【料金】 一般1,000円 高大生700円 小中生400円

【関連リンク】

奈良国立博物館公式ホームページ

 

〈招待券プレゼント〉

同展の招待券を、5組10名様にプレゼントいたします。

メールのタイトルに「正倉院展 招待券プレゼント」とご記入の上、①郵便番号②住所③氏名④年齢⑤職業⑥当サイトへのご意見 を以下のメールアドレスまでお送りください。

present@art-news.co.jp

締切 9月20日必着

 

※応募多数の際は抽選とさせていただきます。なお当選者の発表は、発送をもってかえさせていただきます。

 


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