【東京】 幻想へのいざない ― 大田区立龍子記念館名作展

2014年01月14日 13:59 カテゴリ:最新の展覧会情報

 

「御来迎」1957年 241×726cm 紙本彩色

「御来迎」1957年 241×726cm 紙本彩色

 

日本画家・川端龍子(1885~1966)が自ら発案・設計し、63年に開館した大田区立龍子記念館。新年からは、巨大な白雲が白馬となり、大画面を駆ける「御来迎」など、幻想的な作品に彩られる名作展が開催されている。

 

龍子は洋画家を目指し白馬会洋画研究所などで学んだ後、日本画へ転向。日本美術院同人となるも辞し、「会場芸術」を掲げる青龍社を創立。59年文化勲章を受章した。

 

日本画へ転向したのちも、龍子は神話や伝説、異郷をテーマとしたロマン主義的な作品を多く描いた。画家には「肉眼」に加え、「宇宙の間に美」を見出す「心眼」が必要と提唱した龍子。独自の「心眼」から生み出されたスケールの大きな幻想性を、大作16点から楽しむことができる。

 

「獺祭」1949年 154.5×245.0cm 紙本彩色

「獺祭」1949年 154.5×245.0cm 紙本彩色

【会期】 2014年1月4日(土)~5月6日(火・祝)

【会場】 大田区立龍子記念館(東京都大田区中央4-2-1)☎03―3772―0680

【休館】 月曜、祝日のとき翌日

【開館時間】 9:00~16:30(入館は閉館30分前まで)

【料金】 大人200円 小人100円 65歳以上(要証明)と5歳以下は無料

【関連リンク】 大田区立龍子記念館

 

ギャラリートーク

【日時】 1月26日、2月23日、3月23日、5月4日の各日曜日、13:00から

 

「新美術新聞」2014年1月21日号(第1333号)4面より

 


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