書

     
   

人間だれでも天狗になることが多く、私も同様です。そんな時こそ「自分の足元を見る」即ち「自己反省」が大切と思い、この句を選び書いた一作です。


私の父親が六十代で旅立ったことから、「古来稀なり」を金言だと思っていました。<br />
現代では更に平均寿命は延びています。書の方では「六十歳は若書き」とも聞いたことがありますが、「古希」とはどんな年なのでしょうか。一つの節目でもあり、また私には新たな出発とも考えて個展を開くことにしました。

   

 
 

大倉谷山

OOKURA KOKUZAN

無心会会長、全日本書芸文化院運営委員長
 
  1942年秋田県生まれ。66年国学院大学文学部史学科卒業。
1970年鈴木方鶴に師事、他、桑原翠邦、淺沼一道らにも学ぶ。千葉県美術展市長賞・記念賞など受賞。また、文部省高等学校指導資料作成委員、千葉県立高等学校文化連盟書道部門委員長などを歴任。教育分野においても活躍をみせる。

 
     

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