日本画

     
   

母子像、おばこ、大原女、舞妓から文楽人形や夜を徹して演じられる山の夜祭、また海外旅行で取材した風景などのスケッチを眺めていると当時を懐かしく思い出します。齢を重ねてはおりますが、これからも体力と気力の続く限り制作を続ける決意です。


納沙布岬の昆布漁は度々取材に出掛けた。早朝の汽笛の合図で一斉に船を出し、昆布が船一杯になると浜に戻り、待ち受けた女性達は自分達の持ち場の浜に並べて干すのが家族の役目だ。船は何度も漁場と陸を往復して昆布を陸揚げする。浜は戦場の様な激しさで、近くでスケッチを始めたら追っ払われた。その時の女性達を描いた。

   

 
 

大森運夫

OMORI KAZUO

創画会会員
 
1917年
1950年
1962年
1969年
1971年
1975年
1985年
1992年
その他
愛知県生まれ
中村正義と交流、日本画を始める
新制作協会日本画部新作作家賞受賞(同66・67・70年)
文化庁作品買上げ「ロマネスクの祭壇」
新制作協会日本画部(現創画会)会員となる
山種美術館賞展大賞受賞
日本画研究グループ「地の会」参加
回顧展が豊橋市美術博物館で開催される
日本橋高島屋などにて個展開催

 
     

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