日本画

     
   

都会でも田舎でも面白い絵になる情景というのはゴロゴロしているものだ。わざわざ海外に足を運ぶ人もいるが、熊谷守一のように家に籠城したまま、目に映るアリンコなどをモチーフに絵を描いた人もいる。<br />
ある日、出かけた先で、これは絵になるかもしれないと、一本の木をモチーフにしてみた。さて、皆様どうなっているのか、私の絵を是非解いてみてください。


豊田県立自然公園の石柱渓を描いた作品です。下関市の北方、美祢市との市境あたりから2キロにおよぶ流域は、自然公園の景勝として特に、白亜紀の石英石浸食により不等辺四角、六角の絵状節現が見られ、奇観を見せてくれる石柱渓で知られています。<br />
なかでも1キロにもわたる渓流は、涼音を奏で、滝や奇石をぬけ湖に注ぎますが、その神秘的な色彩には魅了されます。そんな美しさに誘われ、四季折々に足を運び、筆をとりました。少々湖の色が濃くなった感の作品になりましたが…。

   

 
 

上村篁月

KAMIMURA KOGETSU

国画水墨院副会長、彩墨画協会会長
 
 
 
1978年
1986年
1989年
1990年
1993年
1994年
1997年
山口県生まれ
対馬白龍に師事
日本清興展清興賞受賞
日中水墨画合同展日中水墨大賞受賞
日中水墨画合同展厚生大臣賞受賞
日中水墨画合同展外務大臣賞受賞
日中水墨画合同展文部大臣賞受賞
山口県文化功労賞受賞
山口県選奨(芸術文化功労)受賞
 
ほか、個展、外遊など多数

 
     

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