彫刻

     
   

人間は一人では生きられない。誰かと共に互いに助け合い支え合って生かされている。<br />
生きた樹木は自然のうちに共に生きることを示唆してくれる。私はここ数年このテーマで未来に生き続ける樹への願望として、人と人とが助け合い支え合う姿を刻んでいる。生命を終えた樹木に残る生命の物語を聞き取りながら会話して制作している。

未来へ向かう造形を「未来樹」として10年余り取り組んできた。<br />
国立新美術館での発表を機に素材を木に替えて、生命の終えた立木の中に残っている生命のメッセージを彫り出して来た。立木が成長して行く過程で巳む無く切り取られた枝の跡が節となって残り語りかけて来る。皆支え合って上昇して行く事を。大震災跡の鎮魂を「祈り」となりそれに続く「開花」は願望をこめた。

   

 
 

有賀敬子

ARUGA KEIKO

国際公募アート未来展主催アート未来会長、日本美術家連盟会員
 
1937年
1957年
1975年
 
1977年
1981年
1982年
1989年
1991年
2003年
長野県出身。彫刻家矢崎虎夫の二女に生まれる
国学院大学史学科卒業後、彫刻を父に就き学ぶ
亜細亜現代美術展にて文部大臣奨励賞受賞(同78年記念賞、85年大賞、
92年内閣総理大臣賞)
銀座松屋にて個展(85年立川たましん企画個展、86年茅野市美術館企画個展)
マザーテレサ来日記念マザーテレサ等身像寄贈
フランス・パリ研修旅行
安田火災美術財団奨励賞受賞
長野市野外彫刻賞受賞
フランス・パリ・ルーブル「美の革命展」トリコロール平和賞受賞

 
     

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