杉本博司が構成・演出・美術を担当!平野啓一郎作の現代劇『肉声』が上演

2016年06月14日 15:05 カテゴリ:最新のニュース

 

『肉声』チラシ 

『肉声』チラシ

2011年の『杉本文楽 曾根崎心中』に始まり、『神秘域』、『春の便り~能「巣鴨塚」より~』等、古典芸能をベースに新しいジャンルの舞台芸術を発信してきた小田原文化財団が11月、初の現代劇を上演する。

 

今回上演される『肉声』は、20世紀のフランスで詩人・小説家・劇作家・評論家として活躍したジャン・コクトーの戯曲『声/La Voix』(1930年にコメディ・フランセーズにて初演)を下敷きにしたもの。

 

構成・演出・美術を杉本博司が手掛ける同公演では、設定を日本の昭和初期に置き換え、まったく新しい作品として生まれ変わる。作・演出は、作家・平野啓一郎。主演に女優・寺島しのぶを迎え、世界で活躍するバイオリニスト・庄司紗矢香が節付を担当。異色の顔ぶれで送る実験的パフォーマンスとなる。

 

 

 

『肉声』梗概

平野啓一郎

1940年、日米開戦前年の晩夏。――

女は、ひとしきり、自宅の庭のプールで泳いだあとで、ぼんやりと蓄音機に耳を傾けていた。

ル・コルビュジエ風の本格的なモダニズム建築。世に妾は数多あれど、こんな妾宅はまたとない。

日独伊三国軍事同盟について書かれた新聞記事に目を通し、気怠く溜息を吐くと、彼女は、男に

電話をかけることを思い立つ。

普段は決して連絡しない時間。

彼女はただ、街角で見かけた「贅沢は素敵だ!」というらくがきの話をしたかったのだった。

いつものように面白おかしく。――

彼女がただ聴きたかったのは、彼の「肉声」だった。

しかし会話は、その思惑を裏切って、予想だにしなかった方向へと進んでゆく。

世界の破滅を予感し、美への耽溺を生のよすがとする男。爛熟した愛の渦中で、男の見ていたもの

とは? その時、女は?……

愛と美の人工楽園のたそがれ。観客はその最後の輝きの生き証人。

(プレスリリースより)

 

【日程】2016年11月25日(金) 19:00開演、11月26日(土) 14:00開演/18:00開演、11月27日(日)14:00開演

【会場】草月ホール(東京都港区赤坂7-2-21)

 

※11月9日追記

【料金】S席6,000円 A席5,500円(全席指定・税込)
【チケット取り扱い】
チケットぴあ
0570-02-9999(音声自動応答 P コード452-599)
チケットぴあ、セブン-イレブン、サ-クルK・サンクス各店舗で直接購入可能
イープラス
ファミリーマート各店舗内Fami ポートで直接購入可能
ローソンチケット
0570-000-407(オペレーター対応 平日10:00~20:00)
0570-084-003(音声自動応答 L コード34334)
ローソン、ミニストップ各店舗内Loppi で直接購入可能

 

※当日券も若干枚数販売予定。当日券情報は、詳細決定後小田原文化財団公式HPにて告知。

 

 


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