西武渋谷店がカールステン・ニコライの作品を設置、未来へ開くアート・ゲートが登場

2015年06月08日 16:31 カテゴリ:最新のニュース

 

8年ぶりの改装を実施、『Art meets Life』をさらに先鋭化

 

 

西武渋谷店は今年8月、「アート&デザイン」をテーマに現在のストアメッセージ『Art meets Life』をさらに先鋭化させ、世界的なアーティストやデザイナーとコラボレーションした高感度な売場を、A館1階入口、3階、5階、B館5階に誕生させると発表した。

 

中でもA館1階入口では世界で活躍する音楽・映像アーティストのカールステン・ニコライが全く新しい「音と映像」で演出。入口にある高さ2.8~3.3mの柱4本全面に、LEDビジョンを組み込み映し出される映像は、人の動き、エリアの気温、月からのパルス(月の満ち欠けのデータ情報とリンク)を取り込むことによって変化。365日、毎秒同じ映像は流れないという一期一会の音と映像の世界が現れる。

 

カールステン・ニコライは1965年生まれ。出身地ドイツを拠点に、欧米各地で個展を開催し、現代アーティストとしての活動の傍ら、アルヴァ・ノトの名前で、電子音楽の分野でも国際的に活動。さまざまな世界的アーティストともコラボレーションを行っている。ビジュアルアートと音楽という異なる2つの分野をボーダーレスに行き来し、それを紡ぎあげていく才能を世界で発揮。2013年の第17回文化庁メディア芸術祭では「crt mgn」でアート部門大賞を受賞、また2014年には札幌国際芸術祭にも参加するなど、日本国内での評価も高い。

 

今回のリニューアルに関してそごう・西武は、将来の西武渋谷店エリアの新しい商業施設の開発に参加することを見据え、1968年の開店以来、高感度なライフスタイルを提案し時代をリードしてきた西武渋谷店を新しく生まれ変わらせることで、渋谷の街の発展に貢献していくとしている。時期は2020年以降を予定し、計画概要は未定だが、今回の新たなMDと環境面の改装による新しい店づくりは、その第一歩。同店はそごう・西武の情報発信基地として、高感度なファッション、アート&カルチャーに積極的に取り組むフラッグシップストアとして、この改装で得たノウハウを将来の再開発に注入していくという。

 

〈西武渋谷店 沿革〉

1968年4月19日 開店

1986年 SEED館 開店

1987年 Loft館 開店

1999年 SEED館からモヴィーダ館へ改装

2007年 大人のラグジュアリーストアとして全館改装

2011年 ストアメッセージ「Art meets Life」発信

2013年 モヴィーダ館に無印良品、ロフト&を導入

 

 

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