【受賞】 平成25年度京都市芸術新人賞及び芸術振興賞決まる

2014年04月03日 13:36 カテゴリ:最新のニュース

 

授賞式風景 写真提供:京都市

授賞式風景 写真提供:京都市

 

京都市出身者又は同市内において活発な文化芸術活動を新たに行い、全国的にも評価を高め、将来を期待される者への「京都市芸術新人賞」と、同じく同市内で活動を行い、新人の育成又は芸術に係る活動環境の向上に多大な功労があった者に授与される「京都市芸術振興賞」が決定し、3月24日表彰式が行われた。

 

京都市芸術新人賞は黒川侑(洋楽)、笹井史恵(漆芸)、Hyon Gyon(洋画)、前川光範(能楽)、宮永愛子(現代美術)の5名。美術関係の笹井史恵氏は1973年大阪府生まれ。現在、京都府在住。1998年京都市立芸術大学大学院美術研究科漆工専攻修了。乾漆技法を基に動植物から着想した作品は、丸みを帯びたフォルムが特徴。タイでの在外研修を経て帰国後は豊田市美術館や茨城県つくば美術館、百貨店などでのグループ展や個展に出品を重ねている

 

Hyon Gyon氏は1979年韓国生まれ。韓国MokWon大学で西洋画を学び、2011年京都市立芸術大学大学院博士課程修了。韓国の伝統的な要素が組みこまれた緻密な描き込みと大胆な構図の作品で知られ13年京展で京都市美術館賞を受賞。14年から制作拠点を京都からニューヨークに移している。

 

宮永愛子氏は1974年京都市生まれ。京都造形芸術大学芸術学部美術科彫刻コース卒業。東京藝術大学美術学部先端芸術表現専攻修士課程修了。2007年文化庁新進芸術家海外留学制度により渡英。ナフタリンなどを素材に時間とともにうつろいゆく事象を作品としてきた。13年日産アートアワード2013でグランプリとなった。また、京都市芸術振興賞には有馬敲(文学・現代詩)、大江又三郎(能楽)、香西理子(洋楽)の3名が選ばれた。

 

選考委員会委員は天野文雄、内山武夫、遠藤保子、加藤類子、久保田敏子、潮江宏三、田隅靖子、建畠晢、中原昭哉、吉澤健吉、藤田裕之の各氏。

 

「新美術新聞」2014年4月1日号(第1340号)3面より

 

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