【仙台】 東日本大震災復興支援特別展「サントリー美術館 おもしろびじゅつワンダーランド in 東北」

2014年04月25日 15:35 カテゴリ:最新の展覧会情報

 

天木宗忡筆「花下遊楽図屏風」 六曲一双(右隻) 桃山時代 17世紀 サントリー美術館

 

サントリーグループによる東日本大震災復興支援活動の一つとして「サントリー美術館 おもしろびじゅつワンダーランド in 東北」が仙台の仙台市博物館にて開催される。

 

今展は、サントリー美術館が2012年夏に開催し、好評を博した日本美術の参加・体験型の展覧会「来て、見て、感じて、驚いちゃって!おもしろびじゅつワンダーランド」展の内容をもとに開催されるもの。同館が所蔵する屏風や陶磁器など、日本美術の優品約45件を展示するとともに、デジタル技術とアナログ手法を駆使して多面的にその魅力を紹介する。

 

重要文化財「色絵五艘船文独楽形大鉢」肥前・有田 一口 江戸時代 18世紀 サントリー美術館

右隻に京都の祇園社、左隻に上賀茂社の花見の風景が描かれ、満開の桜の下、当時流行した「風流踊り」を舞い踊り宴会に興じるなど、思い思いに花見を楽しむ当時の人々の賑わいが生き生きと描かれた天木宗忡筆「花下遊楽図屏風」の展示では、大型タッチパネルディスプレイを活用し、拡大して鑑賞しながら屏風に描かれた食器や楽器などの「お花見グッズ」探しを楽しむことが出来る。

 

そのほか、デジタル映像を通じて重要文化財「色絵五艘船文独楽形大鉢」の世界を体感的に味わえる展示や、タブレット端末を用いたオリジナルの鍋島焼をデザイン出来るコーナーなど、大人から子供までが五感を通じて日本美術の魅力を堪能できる展覧会となっている。会期中は、被災地の小・中学生が鑑賞出来るようバスツアーも実施。そのほか、講演会やワークショップなど関連イベントも予定されている。

 

【会期】 4月26日(土)~6月1日(日)

重要美術品「舞踊図」 六面(部分) 江戸時代 17世紀 サントリー美術館

【会場】 仙台市博物館(仙台市青葉区川内26) ☎022-225-3074

【休館】 月曜、5月7日(水)、ただし4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館

【開館時間】 9:00~16:45 (入館は閉館の30分前まで)

【料金】 一般・大学生600円 高校生300円 中学生以下無料

 

【関連リンク】 仙台市博物館

 

 

<会期中のイベント>

記念講演会「なるほどびじゅつ講座―吉祥文様のルーツを探る」

【日時】 5月17日(土) 13:30~14:30

【会場】 仙台市博物館ホール

【講師】 柴橋大典 (サントリー美術館学芸員)

【参加費】 無料(事前申込制)

【定員】 200名

 

親子向けワークショップ「屏風をつくろう」

【日時】 5月31日(土) 13:30~15:00

【会場】 仙台市博物館講習室

【講師】 仙台市博物館 教育普及担当学芸員

【参加費】 無料(事前申込制)

【定員】 15組

【対象】 小・中学生とその保護者

 

「新美術新聞」2014年4月11日号(第1341号)2面より

 


関連記事

その他の記事