日本画

     
   
芸術と科学のあいだというテーマで、福岡伸一氏が生物学者の視点で日経新聞日曜文化面に文を掲載しているのが面白い。数学者の父の書斎で数式を美しいと感じた6歳の私が今、日本画の中に父の論文からの数式を描いた。未知との出合い。宇宙の深遠。
「朱雀(すざく)」を「不死鳥」「フェニックス」としてとらえて描きました。<br />
女性の左の階段は彼女の未来を暗示しています。<br />
どうぞ明るい未来がおとずれますように。母の祈りです。
広重の「東海道五十三次」から「品川宿 日の出」の模写を画中に入れました。人情厚い品川です。<br />
災害に見舞われることのない穏やかな日々を願い、それに感謝し、他人の痛みがわかる人であれ、との祈りを込めて描きました。

   

 
 

吉久保絢子

YOSHIKUBO AYAKO

新興美術院理事、日本美術家連盟会員、女流日本画創作会会員、しながわ美術家協会会員
 
1945年
1966年
1976年
1979年
1984年
1991年
1992年
 
2009年
2012年

宮城県仙台市生まれ、東京育ち
桑沢デザイン研究所卒業
日本美術院特待・牧野三郎に日本画師事
都民展会員(16~20回)
福岡県展出品(89年まで)
新興美術院常任理事・坂本宏に日本画師事
42回社団法人新興美術院展初出品
以後、同展で京都新聞社賞、奨励賞、O氏賞、会員努力賞、東京都知事賞を受賞
59回同展で理事に推挙
62回同展「祈り鶴品川」が文部科学大臣賞受賞
上野の森美術館大賞展入選、個展、グループ展多数

 
     

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