日本画

     
   
東アジアで形象化された幻獣の唐獅子は怖いようで愛敬がある。この珍獣が猫と共に、からっと明るく私を守ってくれるような気がするのです。
関東平野の気候温暖な土地に住む私にとって、遠くに雪の残る連山に囲まれた風景は、唯そこに有るだけで充分な感動でした。澄みきった空気は日常の雑事から私を解放して、大きな自然の中に同化させてくれるのです。大自然は、心身を癒し前進する活力を私に与えてくれます。
私の愛すべきものには、目に見えない命が宿って居ます。<br />
その、潜む命からにじみ出る声を謙虚に素直に受け止める作業は、私の心を高揚させ、全ての悩みから私を解放します。元気が湧き出て来るのです。描くことが私の活力の源です。
物言わぬ人形や古陶器のように、人の手で作られたものにも個性があります。<br />
その個性と自分の感性が触れ合った時の小さな感動は、やがて大きくなり、私の心に何かを語りかけてくるのです。そのメッセージを筆に託して、白い紙に置き換えていくのが私の大きな喜びです。

   

 
 

和田伊織

WADA IORI

 
1945年
 
1965年
1977年
1985年
1989年
1991年
1998年
 
2000年
千葉県生まれ
古川一橋、河口楽土に師事
女子美術大学短期大学部卒業
第3回日本自由画壇展に出品。現在に至る
日本南画院に出品し、玉青賞、作家賞、特賞など受賞(1997年まで)
第15回日本自由画壇展にて楽土賞受賞
東京都知事賞受賞
第25回日本自由画壇展文部大臣奨励賞受賞
日本自由画壇常任理事となる
日本自由画壇審査員となる
 
現在、NHK文化センター講師

 
     

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