書

     
   

「お前は人生を理解してはならない。すると人生は祭りのようになる。」リルケ<br />
「祭」とは祈りであり感謝であり、慰霊であり要は儀式だという。柳田國男は「人が解放されるとき」といい、私はかなりこれに同感していた。ところがリルケの冒頭の文言に出会った時、これこそ祭の真実だと心震え、大きな筆で一筆書きとなった。

人にとって永遠の課題である“愛”を「親子」「人間」「恋」と大きく分けて文字表現してみたいと思った。とりわけ私が感じてきた「愛」の形には学生と私との間に生まれた「愛」が大きな意味を持ってきた。<br />
まさに「人間」への「愛」を強く感じて成立した作品だ。


ボーボワールの言である。<br />
この言の真実に肯いて表現したいと思い始めてから20年の月日を経て、突如筆が走ってこの作品となった。女や男に作られていくことへの抵抗が表現されえたと思った一瞬だった。

   

 
 

内田雅峯

UCHIDA GAHO

東洋書道芸術学会評議員審査会員、国際破体書法聯合会導師、世界華人芸術家聯合会会員、
江西省人文書画院徳芸揮毫家、南京市長江書画研究院教授
 
これまでに、傅山書法精品展太原市市長賞、米芾記念系列活動書法展鎮江市市長賞など受賞。ほか、中国各地にて受賞歴多数。著書に「生徒が育つ土壌づくり」などがある。

 
     

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