洋画

     
   

   

第45回日展(国立新美術館)「舞妓(先笄の儀)」162.1×112.1cm

京都には、祇園甲部をはじめとして、祇園東新地(旧乙部)、先斗町、上七軒、宮川町の五つの花街があります。全盛期の幕末には千人以上、戦前でも百人はいたという京都の舞妓さんも、五花街を合わせてもいまでは僅か五十人程。しかも生粋の祇園っ娘は極めて少なく、全国から憧れを抱いて集まった少女たちがそれぞれの花街で舞妓研修に入り、立ち座りから、箸の上げ下ろしまで、厳しく躾を受けるのです。
私は年々姿を消しつつある京の華、舞妓たちの雅なロマンの世界を、これからもずっとキャンバスに残し続けたいと願っております。


 
 
 

種房ひさ子

TANEFUSA HISAKO

日展会友、示現会監事、日本パステル画会会員、日本美術家連盟会員
 
静岡県生まれ。武蔵野美術大学洋画科卒業。
第15回示現会展に「三楽人」で初入選、以後毎年入選。示現会30周年展において「室内」で会員になる。第10回日展に「化粧」で初入選、第18回日展に舞妓をモデルに「遊」と題して入選、以後「舞妓シリーズ」で連続入選。
銀座・文藝春秋画廊において隔年6回個展。日本橋三越本店、神戸・丸善他にて個展多数。銀座・松坂屋美術サロン他でグループ展多数。
 
〔海外〕ル・サロン入選、オッジ賞受賞、バルセロナオリンピック記念展招待出品。
    イモラ、ブルネイ、シンガポール他個展。
〔作品収蔵〕明治記念館、日本大学国際関係学部、京都ホテル、京都双岡病院他。

 
     

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