工芸

   

名古屋帯の太鼓と腹(前)の箇所に染料で描く。手先から胴二巻分を半分に折って仕立てるので前帯が半幅になり、袋帯より長さが短く利用範囲が広い名古屋帯。太鼓箇所もたれ先を折り返し太鼓裏にして一重太鼓で袋帯より結び易く帯扱いもたやすい。帯幅は九寸、長さは約一丈三尺強、太鼓の幅は八寸。仕立は松葉仕立てや額縁仕立てではない名古屋仕立て。視覚で秋涼の清涼感を慕って、暑さを凌ごうとする思いが、夏の季から用いるようになる。
「描絵(かきえ)」とは、着色料を筆類に含ませ、布地の被服に意匠を直接描き表す技法である。語の初見は室町前期の文献に所載されている。昨今、俗に素描(すがき)ともよぶ。 筆の一筋が精彩を決めて描き直しが効かない、絹地に染料(油絵の顔料とは異なる)で表す打(ぶ)っ付け描き。  樹木が靄(もや)に霞(かす)んで静まり返る湿潤の深山幽谷情景を濃淡の諧調で柔和なさまに描いた水墨山水画。
「描絵(かきえ)」とは、着色料を筆類に含ませ、布地の被服に意匠を直接描き表す技法である。語の初見は室町前期の文献に所載されている。昨今、俗に素描(すがき)とも称す。描絵の対象は和装のみならず、洋装にも表す。絹地のドレスに、日本画用毛筆に染料を含ませ、筆の迷いは致命傷となる故に一気に描き上げる一筆が勝負の手際の良さをもって描く。
「描絵(かきえ)」とは、着色料を筆類に含ませ、布地の被服に意匠を直接描き表す技法である。語の初見は室町時代前期の文献に所載されている。<br />
顔料は描いている途中で概ね修整可能だが、染料を毛筆に含ませて絹地に一気呵成に描く当描絵は、やり直しが利かず“一発勝負”の手法と言える。

   

 

尾崎重春

OZAKI SHIGEHARU

1941年岐阜県生まれ。
武蔵野美術大学を卒業、渡仏。帰国後、京都で10年間、油絵制作とともに描絵(かきえ)に携わる。京都アンデパンダン展に出品(86年第26回まで出品を重ねる)。油絵と描絵の個展をパリ(3回)、ハンブルク(3回)、ニューヨーク(3回)で催す。上野の森美術館大賞展・日仏現代美術展で受賞。
著書に『描絵の傳書』(98年)、『描絵の系譜』(2007年)、『描絵の手控帖』(08年)、『京都アンデパンダン展:全・2回+31回を概観』(11年)、『筆聖 宮内得應 筆巡りの旅』(13年)などがある。

HP 尾崎重春の断面

【洋画】

本を読む人、パリ眺望、海岸、丘の家並み

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