洋画

     
   

茅葺きの家を最初に描いたのは、もう40年程も前のことです。安曇野に旅行に行った折、茅葺きの家を見て、こんなモチーフも面白いかと興に乗ってスケッチし、油絵にしました。師の西村龍介先生が何気なく画商に託したところ、それが売れて10枚程の追加注文が来て、以来茅葺きの家は私のライフワーク的存在となり、今に至っております。しかし、茅葺きの家も今は少なくなり、よほど奥まで行かないと描けなくなってしまいました。


26万都市ヴェネツィアは、〈水の都〉、〈アドリア海の真珠〉などと称され、多くの人々の心を魅了してきました。もちろん私もその一人で、イタリアを訪れると真っ先にヴェネツィアとアッシジを回り、スケッチを重ねます。この作品はそんな旅の一作で、リアルト橋を中央に配し、ゴンドラを浮かべてみました。ヴェネツィアは飽きない歴史スポットでもあります。

   

 
 

折本美禰子

ORIMOTO MINEKO

 

神奈川県川崎市生まれ。西村龍介に師事。
 
1971年二科展入選、以後9回連続入選。洋画精鋭選抜展入選。三越本店俊光会展出品、三越本店エトワール洋画小品展出品、銀座フジヰ画廊龍星会展出品。
新宿京王百貨店、東京たまプラーザ店、小田急町田店、川崎西武、八ヶ岳美術館ソサエティ、あずみ野温泉ホテル、グランテラス芦屋などで個展開催。
サロンド・パリ大賞受賞。文藝春秋カット掲載。郵政表紙絵掲載。

 
     

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