書

     
   
松尾芭蕉(1644-94)の生誕370年、没後320年を記念して、『奥の細道』など芭蕉文集を中心に展示。花の雲鐘ハ(は)上野か浅草か-芭蕉庵(深川)での吟-。雲のように咲き連なった桜が描かれた舞扇に直接揮毫。書画一体となった一作。上野は寛永寺。浅草は浅草寺。江戸ののどかな春の情景を詠んだ句。
銀も金も玉も何せむにまされる宝子に如かめやも」万葉集(巻5・803)山上憶良の歌にあるように、<br />
昔から子どもは親にとって唯一無二の宝物として大切にされてきた。<br />
今もそうであるが、不幸なことに、児童虐待がおこなわれていることも事実である。<br />
児童虐待撲滅を祈りつつ「子は第一の寶」と力強く揮毫した。
『方丈記』が完成して800年になることを記念し「無常」(2004年)を<br />
「第12回奥宣憲書作展 日本のこころと美2012」(銀座ギャラリーいず)へ特別展示。<br />
ゆく河の流れは絶えずしてしかも本の水にあらず―方丈記・鴨長明―。冒頭の一節。

   

 
 

奥 宣憲

OKU SENKEN

日本書芸院審査会員、読売書法会監事
 
1951年
1974年
 
1980年
1982年
1985年
2001年
2002年
 
 
2010年
 
2014年
大阪府生まれ
第26回毎日書道展「月」初入選
水穂会(日比野五鳳会長)に入会(~1991年)
第12回日展「沖」初入選
第20回記念水穂書展「雨そそぐ」五鳳賞受賞
第17回日展「月」連続入選、以後不出品
第1回個展(岸和田・自泉会館)
菅原道真没後1100年大祭記念に際し「月夜梅花を見る」道明寺天満宮へ奉納
第2回個展(銀座・田中貴金属ジュエリー) 
以後毎年個展を銀座、京都、地元にて開催
第10回記念個展(神戸・原田の森ギャラリー)
奥宣憲書作展-日本のこころと美-(大阪・髙島屋)
奥宣憲書作展-日本のこころと美-(大阪・茨木市立川端康成文学館)

 
     

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