書

     
   

ふるさと静岡。川根本町文沢には鎮守の森がある。けやき、樫、楠など樹齢200年を誇る巨樹が林立して茂っている。<br />
樫は仙木と称されて邪気を払う樹で、自然も守護している。樹幹に触れると霊気が伝わってくるようだ。巨木の鼓動を筆の開閉の働きによって巨大に造形した。


東日本大震災の津波のエネルギーの凄まじさに成す術がなかった。<br />
しかし人間も生物も同じ水の豊かなめぐみにより生かされている。<br />
はかりしれない水の偉大さを、直線を主体に構築した。

   

 
 

柿下木冠

KAKISHITA BOKKAN

毎日書道会評議員、独立書人団常務理事、抱一会理事長、一基会会長
 
1940年静岡県生まれ。山﨑大抱、手島右卿に師事。
78年独立書展会員賞、同年静岡県文化奨励賞、84年富嶽文化賞展富嶽文化大賞、99年独立書展会員特別賞などを受賞する。

 
     

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