茨城県近代美術館 6つの個展 2020

2020年11月11日 11:50 カテゴリ:最新のニュース

 

茨城にゆかりがある作家を紹介する「6つの個展」

 

第3弾となる今展では異なるジャンルや素材に取り組む6名の作家を個展形式によって紹介する。

 

一色邦彦(彫刻)ブロンズを主たる素材とし主に新制作協会にて作品を発表。女性像を中心とする人物像はダイナミックで浮遊感を感じさせるような肢体の表現が目を引く。

 

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一色邦彦《炎翔》2004年 FRP

 
 

須藤玲子(テキスタイル)日本の伝統的な染織技法と最先端の産業技術を用いたテキスタイルで知られる。今展ではアメリカでの2017年の展示作品を発展させた作品を展示。

 

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須藤玲子《扇の舞》2020年 テキスタイル コンプトン・ヴァーニー・アート・ギャラリー・アンド・パークでの展示風景 Fabric : Touch and Identity © Compton Verney, photography Jamie Woodley

 
 

野沢二郎(油彩画)ローラーやスキージを用い油彩絵具の特性を活かしながらマチエールの多彩な表情を引き出す。絵具を塗っては削る作業を繰り返して作り上げる堅牢な画面は、観る者の心に強く訴えかける。

 

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野沢二郎《風の羽根》2020年 油彩・キャンバス

 
 

國司華子(日本画)茨城県が院展に設けている天心記念茨城賞の第11回受賞画家。軽やかさと深みを兼ね備えた色彩と、日本画の顔料独特の質感がニュアンス豊かな絵画世界へ導く。

 

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國司華子《来迎ノ図》2019年 紙本彩色

 
 

アビルショウゴ(ガラス)ガラスと金属を用い抽象的な造形作品を制作。今展ではガラス作品を展示する。シャープかつ流麗な造形はどこか近未来的な雰囲気を感じさせる。

 

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アビルショウゴ《カタバミ》2007年 ガラス

 
 

塩谷良太(陶)西洋のモダンアートと日本のやきもの、立体と平面の関係性に焦点を当てた作品を制作。今展では人同士の物理的なふれあいである「握手」をテーマにした作品も展覧。

 

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塩谷良太《物腰(2015)》2015年 陶 「雨引の里と彫刻 2015 りんりんロード」での展示風景

 

【展覧会】6つの個展 2020

【会期】 2020年11月3日(火・祝)~12月20日(日)

【会場】 茨城県近代美術館 (茨城県水戸市千波町東久保666―1)

【TEL】 029-243-5111

【開場】 9:30~17:00

【料金】 一般870円 満70歳以上430円 高大生610円 小中生370円 
※日時指定WEB整理券有(詳細はHP参照) 

【関連リンク】 茨城県近代美術館ホームページ

【イベント情報】
◇ アーティストトーク(作家本人による作品紹介)
須藤玲子:11月3日(火・祝)
野沢二郎:11月8日(日)
アビルショウゴ:11月15日(日)
國司華子:12月12日(土)
各回 14:00~15:00
定員/先着65名(要申込)
申込締切/各イベントの2週間前
参加方法/詳細はこちら

◇特別上映
一色邦彦ドキュメンタリー「心をかたちに刻む 一色邦彦」
日時/11月28日(土)10時~16時30分 ※ループ上映
定員/30名
申込等/参加無料、申込不要

 


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