杉山寧・髙山辰雄・東山魁夷、〝三山〟の表紙絵などデザインの魅力を市川で紹介

2017年12月11日 11:48 カテゴリ:最新のニュース

 

東山魁夷「秋映」1959(昭和34)年 株式会社歌舞伎座蔵

東山魁夷《秋映》1959(昭和34)年 株式会社 歌舞伎座蔵

 

20世紀の日本画を代表し、今もなお広く共感をあつめる東山魁夷(1908~99)。亡くなるまでのおよそ半世紀を過ごした千葉県市川市に建つ市川市東山魁夷記念館において、特別展「日本画三山―杉山寧・髙山辰雄・東山魁夷―表紙絵の世界とデザインの魅力」が開催される。

 

日本画三山とは、主に日展を舞台に革新的な画風を探求し、高い評価を得た3名の日本画家、杉山寧、髙山辰雄、東山魁夷らを讃えた呼称である。杉山寧(1909~93)、髙山辰雄(1912~2007)、そして東山魁夷はともに、日本藝術院会員であり、文化勲章受章者である。

 

3作家は、雑誌の装画などを通して日本画の魅力を一般に広めた点が共通する。今展では、それら雑誌の挿画や表紙絵などの仕事を中心に紹介し、「日本画三山」の芸術的趣向をデザインの観点からふりかえる内容となる。

 

杉山寧と髙山辰雄は雑誌『文藝春秋』の表紙絵を長く手掛け、高い評価を得てきた。東山魁夷は、結核療養のための『保健同人』や総合誌『日本』、そして文芸雑誌『新潮』などの装画を手掛け、デザイン的なセンスを多方面で発揮したことが記憶される。劇場の緞帳や歌舞伎衣裳のデザインなども展示され、それらが日本画表現の新たな可能性を見出すきっかけとなったことも気づかせるだろう。

 

日本画に新たな表現を切り拓き、戦後の日本画壇に隆盛をもたらした3作家。蘭島閣美術館、角川文化振興財団の特別協力も得て開催される今展において、美しく華麗なデザインの魅力に触れ、「三山」の作品世界をより深く理解する好機となるだろう。

 

杉山寧 文藝春秋表紙1965年1月号《ネフェルト》 1965(昭和40)年 蘭島閣美術館蔵

杉山寧 文藝春秋表紙1965年1月号《ネフェルト》 1965(昭和40)年 蘭島閣美術館蔵

 

髙山辰雄 文藝春秋表紙1999年1月号《卯》 1999(平成11)年 角川文化振興財団蔵

髙山辰雄 文藝春秋表紙1999年1月号《卯》 1999(平成11)年 角川文化振興財団蔵

 

日本画三山―杉山寧・髙山辰雄・東山魁夷―表紙絵の世界とデザインの魅力

【会期】 2017年12月9日(土)~2018年1月28日(日)

【会場】 市川市東山魁夷記念館(千葉県市川市中山1―16―2)

【TEL】 047―333―2011

【休館】 月曜、12月28日~1月2日・4日・9日、ただし1月8日開館

【開館】10:00~17:00(入館は16:30まで)

【料金】 一般700円 65歳以上560円 高大生350円 中学生以下無料

【関連リンク】 市川市東山魁夷記念館

 

 


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