杉本博司が《海景》ゆかりの地に手掛けるランドスケープ、7/20より予約受付開始

2017年07月18日 17:48 カテゴリ:最新のニュース

 

夏至光遥拝 100メートルギャラリー先端 ©小田原文化財団

夏至光遥拝 100メートルギャラリー先端 ©小田原文化財団

 

現代美術作家・杉本博司が構想・設計し、10年の建設期間を経て10月9日に開館する複合文化施設「小田原文化財団 江之浦測候所」。その入館予約受付が、7月20日よりスタートする。

 

同施設が設立されるのは、美しい景観を保持する小田原市片浦地区の江之浦。小田原は、杉本が子供の頃「最初の記憶」ともいえる海景を見た地で、後の代表作《海景》シリーズが生まれるきっかけとなった場所でもある。杉本は「測候所」という名称について、「古代人が天空を測候し、自身の場を確認した作業は、アートの起源でもあった。その起源に立ち戻ってみることで、未来へと通ずる糸口が開けるのでは」と語っている。

 

開発面積は3000坪。敷地内はギャラリー棟、野外の舞台、茶室、庭園などで構成され、それぞれに平安、室町、大正といった各時代の伝統的な建築様式が用いられる。長さ100メートルのギャラリー棟では、開館記念展として《海景》シリーズの展示を予定。また、野外の石舞台、光学硝子舞台では、さまざまな公演プログラムを開催していく。

 

入館は日時指定の完全予約・入替制。申し込みは小田原文化財団HP内の予約フォームまで。

 

光学硝子舞台 ©小田原文化財団

光学硝子舞台 ©小田原文化財団

 

夏至光遥拝 100メートルギャラリー ©小田原文化財団

夏至光遥拝 100メートルギャラリー ©小田原文化財団

 

左:冬至光遥拝隧道 ©小田原文化財団  右:明月門と五条大橋礎石 ©小田原文化財団

左:冬至光遥拝隧道 ©小田原文化財団  右:明月門と五条大橋礎石 ©小田原文化財団

 

杉本博司《海景》Sea of Japan, Oki 1987 ゼラチン・シルバー・プリント ©Hiroshi Sugimoto/ Courtesy of Gallery Koyanagi

杉本博司《海景》Sea of Japan, Oki 1987 ゼラチン・シルバー・プリント ©Hiroshi Sugimoto/ Courtesy of Gallery Koyanagi

 

【施設名】小田原文化財団 江之浦測候所(神奈川県小田原市江之浦362-1)

【TEL】0465-42-9170(平日10時~16時)

【休館】水曜

【見学時間】4月~10月: 1日3回/10時・13時・16時(約2時間・定員制)
11月~3月: 1日2回/11時・14時(約2時間・定員制)

【料金】一律3000円(税別) ※中学生未満入場不可

 

【関連リンク】小田原文化財団

 

 


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