魁夷、躍進の時代に迫る「東山魁夷『習作 東京十二景』―彌生会とその時代―」、市川市東山魁夷記念館で12月から開催

2016年12月05日 10:30 カテゴリ:最新のニュース

 

東山魁夷《習作 門》1959(昭和34)年頃 三番町 小川美術館蔵

東山魁夷《習作 門》1959(昭和34)年頃 三番町 小川美術館蔵

 

戦後の日本画壇を代表し、今も広く愛される日本画家・東山魁夷(1908~99)。50余年にわたって暮らした千葉県市川市にある市川市東山魁夷記念館において、魁夷が躍進した主に50~60年代の活動を見つめる展示が行われる。

 

横浜に生まれた東山魁夷は、26年に東京美術学校(現・東京藝術大学)へ入学し、33年に同校研究科を修了。ヨーロッパ留学などを経験するも、戦前は作風を模索した。今に残る数多くの名作を生み出したのは、戦後まもなくから。47年に「残照」が日展で特選、50年に「道」、56年には「光昏」が日本藝術院賞を受賞。「国民的画家」東山魁夷が誕生していった。

 

加藤栄三《涼 総がらみ》1970(昭和45)年 加藤栄三・東一記念美術館蔵

加藤栄三《涼(総がらみ)》1970(昭和45)年 加藤栄三・東一記念美術館蔵

 

髙山辰雄《朧》1964(昭和39)年 セキ美術館蔵

髙山辰雄《朧》1964(昭和39)年 セキ美術館蔵

 

今展では、59(昭和34)年に東京・銀座の彌生画廊で開催した個展「TOKYO」展に注目する。同展は冬の東京をテーマとした12作品から構成され、その際に刊行された作品集には川端康成が序文を寄せた。現在ではほとんどが所在不明のため、今回出品される「習作 東京十二景」(三番町 小川美術館蔵)全12作は、肉筆画として「TOKYO」の世界観を今に伝える貴重な作品である。

 

また同時期に彌生画廊で開催されたグループ展「彌生会」に、魁夷は第1回展(52年)から第14回展(69年)までほぼ毎年出品。この会には、杉山寧、髙山辰雄、森田沙伊、西山英雄や、魁夷の美校同級生であった加藤栄三、橋本明治、山田申吾らが参加した。当時の日本画壇の中堅作家が集結した「彌生会」の主要作家の作品を展示し、同会の特色と役割を考察する。

 

杉山寧《薫》1971(昭和46)年 セキ美術館蔵

杉山寧《薫》1971(昭和46)年 セキ美術館蔵

橋本明治《ある神話》1971(昭和46)年 岐阜県美術館蔵

橋本明治《ある神話》1971(昭和46)年 岐阜県美術館蔵

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西山英雄《九龍壁》1966(昭和41)年 東京都現代美術館蔵

西山英雄《九龍壁》1966(昭和41)年 東京都現代美術館蔵

 

森田沙伊《生》1981(昭和56)年 愛知県美術館蔵

森田沙伊《生》1981(昭和56)年 愛知県美術館蔵

 

山田申吾《海へ行く峠道》1960(昭和35)年頃 個人蔵

山田申吾《海へ行く峠道》1960(昭和35)年頃 個人蔵

 

【展覧会】平成28年度特別展 東山魁夷「習作 東京十二景」―彌生会とその時代―

【会期】2016年12月10日(土)~2017年1月29日(日)

【会場】市川市東山魁夷記念館(千葉県市川市中山1―16―2)

【TEL】047―333―2011

【休館】月曜、12月28日~1月2日・4日、月曜が祝休日の場合は開館し翌平日が休館

【開館】10:00~17:00(入館は16:30まで)

【料金】一般700円(560円) 65歳以上560円 高大生350円(280円) 中学以下無料

( )内は25名以上の団体料金

【関連リンク】市川市東山魁夷記念館

 

特別講演会「無限に広がる岩絵具の楽しみ」

【日時】2017年1月14日(土) 14:00~

【講師】橋本弘安(女子美術大学教授 理事・副学長)

【会場】市川市男女共同参画センター(千葉県市川市市川1-24-2)

【料金】無料、要申込(定員80名)

【申込】詳細は、市川市東山魁夷記念館のホームページを参照のこと

 


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