“世界のANDO”創造的挑戦の軌跡―「安藤忠雄展」国立新美術館で開催

2016年12月02日 15:56 カテゴリ:最新のニュース

 

 

国立新美術館(東京・六本木)の開館10周年を記念して、日本を代表する建築家・安藤忠雄の半世紀にわたる仕事に迫る展覧会「安藤忠雄展―挑戦―」が開催される。

 

1941年大阪市に生まれた安藤は、プロボクサーを経て独学で建築の道を志し、69年に「都市ゲリラ」として建築設計活動をスタート。以来、常に既成概念を打ち破る大胆な作品を世に送り出し、新たな世界を切り拓いてきた。79年の「住吉の長屋」で日本建築学会賞を皮切りに、87年毎日芸術賞、95年プリツカー賞、96年高松宮殿下記念世界文化賞、03年文化功労者、05年国際建築家連合(UIA)ゴールドメダル、10年文化勲章、そして本年のイサム・ノグチ賞などこれまで受賞・受章多数。また、イエール、コロンビア、ハーバード大学の客員教授を歴任し、97年より東京大学教授(現在名誉教授)。一方で、建築という枠組みを超えた環境再生や震災復興といった社会活動にも、果敢な取り組みを見せている。

 

本展では、初期の代表作「住吉の長屋」(’76)をはじめとする100を超える住宅に、「水の教会」(’88)や「ベネッセハウスミュージアム」(’92)、「表参道ヒルズ」(’06)、「プンタ・デラ・ドガーナ」(’09)など国内外で手掛けた建築作品を紹介。「原点/住まい」「光」「余白の空間」「場所を読む」「あるものを生かしてないものをつくる」「育てる」という6つのセクションを通じて、この稀代の建築家の壮大な挑戦の軌跡と未来への展望を紹介する。スケッチやドローイング、模型に写真、映像といった270点を超える多彩な資料が一堂に。89年の傑作「光の教会」を再現した野外展示場でのインスタレーションも必見である。

 

 

 

 

国立新美術館開館10周年「安藤忠雄展―挑戦―」

【会期】2017年9月27日(水)~12月18日(月)

【会場】国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2)

【TEL】03-5777-8600(ハローダイヤル)

【休館日】火曜

【開館】10:00~18:00(金曜日は20:00まで)※入場は閉館の30分前まで

【料金】一般1,500円 大学生1,200円 高校生800円 中学生以下および障害者手帳持参者(付添1名を含む)入場無料

 

【関連リンク】「安藤忠雄展―挑戦―」特設ウェブサイト

 


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