草間彌生氏に文化勲章―世界を水玉で埋め尽くす「前衛の女王」

2016年10月28日 11:30 カテゴリ:最新のニュース

 

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10月28日、平成28年度の文化勲章が発表され、草間彌生氏(87)らの受章が決定した。

 

草間彌生(本名:草間弥生)氏は、1929年長野県松本市生まれ。10歳頃から水玉と網模様をモチーフに絵を描き始め、49年に京都市立美術工芸学校(現・京都市立銅駝美術工芸高等学校)を卒業。57年に渡米してニューヨークのアート・スチューデント・リーグに学び、巨大な平面作品やソフトスカルプチャー、鏡や電飾を使った環境彫刻などを次々と発表して注目を集める。65年頃よりはハプニングや映画製作、新聞発行など活動の幅を広げ、ヨーロッパ各国でも発表。73年の帰国以降も国内外で精力的に活動を続け、93年ヴェネツィア・ビエンナーレに日本代表として参加。2009年には文化功労者の顕彰を受けた。

 

今年10月20日に発表された米Art Review誌「2016 POWER 100」では、日本人で唯一ランクイン。来年には東京・国立新美術館でこれまでの活動の全容を伝える過去最大級の個展「草間彌生 わが永遠の魂」(2月22日~5月22日)も開催される。

 

その他には、今年のノーベル賞受賞者である大隅良典氏や小説家の平岩弓枝氏など6名が受章。親授式は「文化の日」11月3日(木)に皇居で行われる。今回で文化勲章の延べ人数は394人(現存者76人)となった。

 

 

 

 

 


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