日々の詩のように―志村節子のドローイング展が銀座で開催

2016年09月30日 13:42 カテゴリ:最新のニュース

 

志村の油彩画を知る人も、はじめて出合う人も、その眼で色と光を感じて欲しい――

 

 

洋画家・志村節子(立軌会同人、女流画家協会委員)のドローイングと水彩による個展が開かれる。

 

立軌展、女流画家協会展を中心に発表を続ける油彩画は、花や果物にガラス瓶などを組み合せた静物や水辺の風景で、それらのフォルムは比較的はっきりとした輪郭線で描かれ、いくつもの色彩を塗り重ねながら、対象の持つ光と影をも表現する作品として知られる。

 

今展で発表されるドローイングは「油彩を描くためのウォーミングアップとして描いてきたもの」と語る。竹ペンと墨、淡彩によるリズミカルな作品をはじめ、水彩、オイルパステル、インクで「日々の詩のように描いた」という自然や街の光景を抽象化した作品。さらには渡仏前の1968年東京藝術大学大学院在学中に木炭で描いた《顔シリーズ》が初めて披露される。

 

 

 

「油彩は素材が重いのでなかなか自由にならないが、ドローイングは自然に、無理をしないで解放的に描くことが出来る私のありのままの姿」との思いを寄せる。志村の油彩画を知る人も、はじめて出合う人も、作品と向き合いひとたび眼を閉じて、心の眼で色と光を感じて欲しい、と願う。

 

このほか30年来、新聞小説や雑誌の挿絵として墨とインクで描いてきた折々の登場人物、四季の花、猫、風景などモノクロームの作品を加えた約50点による展観となる。

 

また、第69回立軌展(東京都美術館・10月13日(木)~28日(金))にも油彩画が出品される。

 

 

【展覧会】志村節子展―眼を閉じて色と光を視る―
【会期】2016年10月10日(月・祝)~15日(土)
【会場】銀座井上画廊(東京都中央区銀座3‐5‐6 井上商会ビル3F)
【TEL】03‐3562‐1911
【休廊】無休
【開廊】11:00~19:00 ※初日12時より、最終日は18時閉廊
【料金】無料

 

【関連リンク】立軌会 志村節子

 


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