中国のタブー写す任航(レンハン)の新作展が開催中―東京の性と湿度を撮る

2016年09月06日 18:14 カテゴリ:最新のニュース

気鋭の中国人写真家 任航(レンハン)の、日本では2度目となる個展が新宿・matchbacoで開催されている。

 

任航は1987年中国・吉林省長春市生まれ。現在は北京を拠点に活動。「性」がタブーとされる中国で、友人をモデルに過激な描写でヌードを撮り続けている。2010年にはイタリアTERNA現代芸術賞に入賞。今年のアートフェア東京では、同ギャラリーのブースでその写真が紹介され大きな注目を集めた。その目の覚めるような色彩感覚と詩的な叙情性はファッションとの親和性も高く、最近では「メゾン キツネ」や「グッチ」のヴィジュアルを担当。今後もさらなる活躍が期待されている。

 

昨年6~7月には同ギャラリーで日本初個展を開催したが、今展ではその際に東京で撮影した作品群を展示。初めて訪れた東京の地で発見した驚きや歓びが、躍動感に満ちた色彩と生々しい美しさの中に立ち上がってくる。アパートの屋上や公園で絡み合う男女のヌードの他、友人達との親密な関係が綴られた日常のポートレートなど、中国人だけでなく日本人をモデルに起用した作品も多数展示。アジサイの花とともに6月の湿度を封じ込めたような写真は、作家の新たな展開を思わせる。

 

【展覧会】任航「東京」
【会期】2016年9月1日(木)~24日(土)
【会場】matchbaco(東京都新宿区新宿3-1-32 新宿ビル2号館5階)
【TEL】 03-4405-9552
【休廊】日・月曜
【開廊】13:00~21:00
【料金】無料

 

【関連リンク】matchbaco

 


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