江戸時代の”ゆるかわいい”禅の教え―大仙厓展が10月より開催

2016年08月09日 19:46 カテゴリ:最新のニュース

 

 

笑いとユーモアを通して禅の教えをひろめたことで知られる江戸時代の禅僧・仙厓(1750-1837)。その書画の名品が集う展覧会が、10月1日より東京・丸の内の出光美術館にて開催される。

 

軽妙洒脱な作風を示す仙厓の作品は「禅画」の代表として、また最近では”かわいい”画としても人気を集めるようになっている。それらは福岡・聖福寺や幻住庵に数多く伝わっているが、ほかには同館の初代館長・出光佐三が蒐集したコレクション、仙厓ゆかりの地にある福岡市美術館のコレクション、そして九州大学文学部コレクション(中山森彦旧蔵)がよく知られている。今回は1986年の福岡市美術館での展覧会以来、実に30年ぶりに東西の三大コレクションの名品が勢揃いする。仙厓の生み出した禅画の世界、そして、人々に説いた禅の心にふれるまたとない機会となるだろう。

 

出光美術館のコレクションからは「指月布袋画賛」や「一円相画賛」といった代表作や遺愛の品々91点、福岡市美術館からは「凧あげ図」「あくび布袋図」「犬図」を含む34点、九州大学文学部からは「群蛙図」「釈迦降誕図」など7点を紹介する。

 

 

【展覧会】開館50周年記念 大仙厓展 ―禅の心、ここに集う

【会期】2016年10月1日(土)~11月13日(日)

【会場】出光美術館 東京・丸の内(東京都千代田区丸の内3-1-1 帝劇ビル9階)

【TEL】03-5777-8600(ハローダイヤル)

【休館】月曜、ただし10月10日開館

【開館】10:00~17:00(入館は16:30まで) ※毎週金曜は19:00まで(最終入場18:30)

【料金】一般1,000円 高校・大学生700円 中学生以下無料(ただし保護者の同伴が必要)

 

【関連リンク】出光美術館 東京・丸の内

 


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