社会的実践の可能性と限界―「敵対と融和」展開催、クレア・ビショップの参照も

2016年07月22日 16:20 カテゴリ:最新のニュース

 

7月21日より、台東区西浅草のギャラリー「ASAKUSA」にて、スイス人作家のトマス・ヒルシュホルンとスペイン人作家のサンティエゴ・シエラによる「敵対と融和」展が開催されている。

 

今夏東京にて行われている「ダダ100周年フェスティバル」の一環でもある今展は、アートにおける地域コミュニティーとの協働と関与について考察するキュレーション展。ダダから多大な影響を受けるヒルシュホルンが、自身の敬愛する4人の哲学者(スピノザ、バタイユ 、ドゥルーズ、グラムシ)に捧げたモニュメントと、シエラによるドキュメント映像を取り上げる。

 

2人はともに、今年6月『人工地獄 現代アートと観客の政治学』(フィルムアート社/訳・大森俊克)が刊行されたことで今改めて注目を集めるクレア・ビショップの論考の中でも語られている「実社会の困難に対してアートがなしうる『可能性』と『限界』」を、それぞれの方法で強調している。

 

 

【会期】2016年7月21日(木)~8月21日(土)

【場所】東京都台東区西浅草1-6-16

【TEL】050-5532-3237

【開廊】木曜:19:00-22:00、土・日耀:12:00~19:00

【休廊】月・火・水・金曜(ただし予約可)

【料金】無料

 

【関連リンク】ASAKUSA

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