森美術館・南條史生館長、フランス共和国より「芸術文化勲章オフィシエ」を受勲

2016年06月29日 16:01 カテゴリ:最新のニュース

 

 

森美術館は6月27日(月)に同館館長・南條史生氏がフランス共和国より「芸術文化勲章オフィシエ」を受章したと発表した。

 

ポール=ベルトラン・バレッツ在日フランス大使館代理大使は叙勲理由について「昨年森美術館で開催された『シンプルなかたち展:美はどこからくるのか』をはじめ、多数の独創的な展覧会、パブリックアート計画を通して、長年フランス現代美術の紹介を続けてきたことを評価した。それのみならず、日本のアートシーンの国際化に奔走し、芸術文化交流に多大なる貢献をされた。南條氏によって欧米の美術界は西洋ではない視点を発見することになった」とコメントを寄せた。

 

森美術館ではこれまでフランス関連の展覧会としてポンピドゥー・センターの建築コレクションを中心に紹介した「アーキラボ:建築・都市・アートの新たな実験展1950-2005」(2004~05)やル・コルビュジエの生誕120年を記念した「ル・コルビュジエ展:建築とアート、その創造の軌跡」(2007)、マルセル・デュシャンとマルセル・デュシャン賞の受賞作家らを紹介した「フレンチ・ウィンドウ展:デュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線」(2011)などを開催。

 

また同館10周年を記念して、2013年には六本木ヒルズ内の毛利庭園にフランス人アーティスト、ジャン=ミシェル・オトニエルの彫刻作品《Kin no Kokoro》を設置するなど、多くの場面でフランスとの関わりを持ってきた。さらに今年7月30日からは南條氏が企画を手がける「宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ」でフランス人アーティスト4人(ジュール・ド・バランクール、ヴァンサン・フルニエ、ローラン・グラッソ、ピエール・ユイグ)が紹介される。

 

なお日本の美術界ではこれまで梅原龍三郎(1973年コマンドゥール)、荒川修作(1986年シュヴァリエ)、草間彌生(2003年オフィシエ)、杉本博司(2013年オフィシエ)、長谷川祐子(2016年オフィシエ)、清水敏男(2016年シュヴァリエ)らが受勲している。

 

 


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