映像作家フィオナ・タン、新作《Ascent》をIZU PHOTO MUSEUMで発表

2016年05月20日 15:54 カテゴリ:最新のニュース

 

 

IZU PHOTO MUSEUMで国際的に評価が高い映像作家、フィオナ・タンの新作を中心とした展覧会「フィオナ・タン|アセント」が7月18日より開催される。

 

タンは1966年インドネシア生まれ。幼少期をオーストラリアで過ごし、アムステルダムのヘリット・リートフェルト・アカデミー、ライクス・アカデミーに学び、現在はドイツのカッセル美術大学で教授を務めている。これまで横浜トリエンナーレ(2001年)やドクメンタ11(2002年)などに参加し、2009年のヴェネツィア・ビエンナーレではオランダ館の代表作家となったことでも知られている。また近年、日本国内では金沢21世紀美術館(2013年)、東京都写真美術館、国立国際美術館(2014-15年)と3度の大規模個展を開催してきたことも記憶に新しい。

 

展覧会の中心となる《Ascent》は今回のために新たに制作されたインスタレーション作品で、富士山との出会いを出発点として、富士山を被写体とした約4000枚にも及ぶ一般から寄せられた写真や、同館のコレクションをもとに制作。77分に及ぶ映像インスタレーション(ナレーション=長谷川博己、フィオナ・タン)と隣接する展示室に並ぶ写真インスタレーションの2部で構成されている。

 

富士山を被写体とした古今の写真群からイメージをモンタージュすることで制作された《Ascent》は、富士山の特異性や、この山と人との関わりについての考察にとどまらず、視覚文化において語られてきた歴史、さらには映画の歴史にまでも視野を広げていく。

 

なお会場では同作のほかに音声作品《Hydriotaphia》(2016年)や写真作品《Cloud StudyⅠ》(2010年)、ビデオ・インスタレーション《Cloud Study Ⅱ》(2016年)も併せて展示される。

 

※《Ascent》上映開始時間=10:15/11:45/13:15/14:45、16:15(7・8月のみ)

 

 

 

 

 

【会期】2016年7月18日(月・祝)~10月18日(火)

【会場】IZU PHOTO MUSEUM(静岡県長泉町東野クレマチスの丘347-1)

【TEL】055-989-8780

【休館】水曜、祝日のとき翌日

【開館】7・8月=10:00~18:00、9・10月=10:00~17:00

【料金】一般800円 高校・大学生400円 中学生以下無料

【関連リンク】IZU PHOTO MUSEUM

 

 


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