ZOZOTOWN代表・前澤友作氏がバスキア作品を約62.4億円で落札

2016年05月12日 11:30 カテゴリ:最新のニュース

 

落札作品と前澤氏 提供:現代芸術振興財団

 

現代芸術振興財団は5月10日にニューヨークで開催されたクリスティーズイブニングオークションセールで、同財団の創設者であり、株式会社スタートトゥデイ代表取締役の前澤友作氏がLOT NO. 36Bのジャン=ミッシェル・バスキアの作品「Untitled」を$57,285,000 (円換算約62.4億円)で個人所有として落札したことを発表した。

 

前澤氏は今後数年の間に、生まれ故郷である千葉市内にプライベート美術館の設立を予定しており、そのための作品集めを約10年前から行ってきた。同氏は今回のバスキア作品の購入に関して、次のようにコメントしている。

 

1982年当時22歳だった彼の想いや技法が詰め込まれたこの作品に、クリスティーズのプレビュー会場で出会った時、全身に鳥肌が立ちました。作品のコンディションや投資を念頭に置いたリセールバリュー云々ではなく、彼のカルチャーや生き様を理解して、後世にこの作品を受け継いでいくという重要な責任があると思っています。この作品は1985年に行われたバスキア初の日本での展覧会で展示されたこともあり、日本にとって歴史的な意味を持つ作品です。このような素晴らしい作品に出会えたことを心から嬉しく、また誇らしく思います。

 

なお、氏はバスキア作品に加え、ブルース・ナウマン「EAT WAR」(1986)=落札価格$1,685,000(円換算約1.8億円)、アレクサンダー・カルダー「SUMAC 17」(1955)=落札価格$5,765,000(円換算約6.3億円)、リチャード・プリンス「RUNAWAY NURSE」(2005-2006)=落札価格$9,685,000(円換算約10.6億円)、ジェフ・クーンズ「LOBSTER」(2007-2012)=落札価格$6,885,000(円換算約7.5億円)の4点の作品を落札し、コレクションに追加したことも明らかになっている。

 

前澤氏は現代芸術振興財団の活動の一環として、プライベートコレクションの展覧会を年2回開催しており、今回落札したバスキア作品に関しても、今後予定されるいずれかの展覧会で展示される予定だという。

 

また今回の落札は海外アート専門ニュースサイトBLOUIN ARTINFOBloombergなどでも取り上げられており、その注目度の高さがうかがえる。

 

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