ポーラ美術振興財団の平成28年度(第21回)助成対象者が決定

2016年04月13日 10:00 カテゴリ:最新のニュース

 

4月4日に開かれた贈呈式にて

 

美術分野の若手芸術家及び美術の専門職員に対する助成などを行う公益財団法人ポーラ美術振興財団(理事長・鈴木郷史)は3月15日、平成28年度の助成先を発表した。①若手芸術家の在外研修助成は18件(5,359万円)、②美術館職員の調査研究に対する助成は12件(1,686万円)、③美術に関する国際交流の助成は12件(2,025万円)で、合計採択数は42件、助成金総額は9,070万円。財団設立以来今年度までの助成件数は813件となった。採択者は以下のとおり(敬称略)。

 

(1)若手芸術家の在外研修助成

若手美術家の海外での研修を援助、助成し、更に活発な創作活動を奨励しようとするもの。 ※()は最終学歴

 

池ヶ谷 陸 (多摩美術大学美術学部環境デザイン学科建築専攻)

池田武史 (東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了)

今村遼佑 (京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了)

太田泰友 (首都大学東京大学院システムデザイン研究科インダストリアルアート学域博士前期課程修了)

岡田杏里 (東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻)

菅 亮平 (東京藝術大学大学院美術研究科油画・技法材料専攻博士前期課程修了)

来田広大 (東京藝術大学大学院美術研究科油画技法材料修了)

木村 肇 (芝浦工業大学工学部建築学科)

久保ガエタン (東京藝術大学大学院美術研究科修士課程先端芸術表現専攻修了)

地主麻衣子 (多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻油画研究領域修了)

谷中佑輔 (京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了)

寺江圭一朗 (大分大学大学院教育学研究科美術教育専攻修了)

野口健吾 (東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了)

蓮沼執太 (東京藝術大学大学院映像研究科研究生)

牧田 愛 (東京藝術大学大学院美術教育研究科芸術学専攻美術教育修了)

松岡圭介 (東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科芸術文化専攻彫刻修了)

松橋 萌 (多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻)

山田健二 (東京藝術大学先端芸術表現科)

 

 

(2)美術館職員の調査研究助成

美術館等に勤務する学芸員等専門職員の調査研究を援助、助成し、美術館職員の資質の向上をはかるとともに、美術館の発展に寄与しようとするもの。※()は所属機関・職名

 

石田哲朗 (東京都写真美術館 学芸員)

=山田實を中心とした占領期の沖縄写真史に関する調査

江上ゆか (兵庫県立美術館 学芸員)

=関西の1980年代の美術に関する研究

北川博子 (あべのハルカス美術館 主任研究員)

=アメリカ合衆国フィラデルフィア美術館における上方浮世絵の所蔵調査及び作品研究

北出智恵子 (金沢21世紀美術館 キュレーター)

=日本における70年代末から80年代半ばの「パフォーマンス」表現をめぐる動向調査・研究

角田知扶 (呉市立美術館 学芸員)

=谷口仙花(冨美枝)の作品に関する調査

知念 理 (大阪市立美術館 主任学芸員)

=土佐派による近世やまと絵様式の確立と展開に関する基礎的調査研究

花井久穂 (茨城県近代美術館 主任学芸員)

=昭和戦前・戦後の美術における「出土」モティーフの調査研究

平井章一 (京都国立近代美術館 主任研究員)

=ニューヨーク時代のヨシダミノルの動向の調査研究

福満葉子 (長崎県美術館 学芸専門監)

=田川憲の作品・資料に関する基礎的研究

増渕鏡子 (福島県立美術館 主任学芸員)

=彫刻家・佐藤玄々(朝山)についての基礎的研究

村上尚子 (石川県立美術館 学芸主査)

=白山信仰の祭礼と能楽資料の調査研究

森山 緑 (慶應義塾大学アート・センター 所員)

=秋田の農村写真の今日的意義―細江英公の写真集『鎌鼬』をめぐって

 

 

(3)美術に関する国際交流助成

美術に関する国際的な活動を援助、助成し、文化交流の活性化に寄与しようとするもの。※カッコ内は開催地・開催時期(予定)

 

国際フォーラム2016「絵入本と日本文化」 :東洋文庫

(東洋文庫:10/8~10)

オール・ピスト東京2016 :オール・ピスト東京実行委員会

(東京都内:9/7~18)

イメージフォーラム・フェスティバル2016 :イメージフォーラム

(東京、京都、福岡、名古屋、横浜:4/29~7/30)

内藤 礼 たおやかなる水、光とともに(仮題)個展 :国際交流基金パリ日本文化会館

(フランス・パリ日本文化会館:9/6~10/29)

いわてアートプロジェクト2016 :いわてアートプロジェクト2016実行委員会

(岩手県盛岡市:9/3~12/25)

ドナウエッシンゲン音楽祭におけるサウンドインスタレーションの展示 :牧野豊

(ドイツ:10/14~16)

ヴィヴィド銘仙展~20世紀初頭におけるファッショナブルな着物 :足利市立美術館

(イタリア・ローマ日本大使館:4/22~6/4)

シンポジウム 17世紀オランダ美術と「アジア」 :国立西洋美術館

(国立西洋美術館:1/14)

ホテルアジアプロジェクト2016 :NPO法人アートインスティテュート北九州

(タイ・バンコク:11/12~27)

アジアに広がる螺鈿の文化と歴史シンポジウム(仮称) :浦添市美術館

(浦添市美術館:2017.1/28)

マーティン・クリード展示公演プロジェクト(仮) :京都市立芸術大学

(京都市立芸術大学ギャラリーアクア:10/8~11/27)

「ハウス・アム・リュッツォープラッツ 中庭彫刻」展 :和田礼治郎

(ドイツ・ベルリン文化センター:5/25~10/15)

 

 

【関連リンク】公益財団法人 ポーラ美術振興財団

 


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