10年計画でChim↑Pomらを展示 岡山に「S-HOUSE MUSEUM」開館

2016年02月19日 13:52 カテゴリ:最新のニュース

 

S-HOUSE MUSEUM

S-HOUSE MUSEUM

 

10年計画で固定のアーティストを見せるという画期的なコンセプトの美術館「S-HOUSE MUSEUM」が2月20日(土)、岡山市に開館する。

 

この美術館はコレクターで宮脇愛子・花房財団の理事長・花房香氏によるもので、1996年にSANAAが初めて手掛けた木造個人住宅を転用。SANAAから独立した建築家・周防貴之氏が空間コーディネートと改修を手掛けた。

 

新たな美術館の在り方を提案する実験的なスペースとして開館する同館は「同時代を生き生きと体感できる美術館」を目指しており、展示するアーティストを固定し、10年計画で作家ごとに毎年新作を加えて展示していく。1階にはChim↑Pom、下道基行、高田冬彦、伊東宣明、毛利悠子、目が、また2階には加藤泉が作品を展示し、茶室には宮脇愛子、松井冬子、岡崎和郎、太田三郎の作品が並ぶ。

 

同美術館設立の背景には瀧口修造の影響がある。「同時代の芸術こそ人々の心を豊かにする」という瀧口の思想を反映し、過去には奈義町現代美術館の開館にも携わった花房氏。この「S-HOUSE MUSEUM」もその思想を受け継ぎ、現代日本の芸術の最先端を体験できる美術館として生まれた。既存の美術館では難しい展示方法によって鑑賞者がどのような体験を得られるのか、またアーティストたちはどのような影響を受けるのか―これからの展開に期待したい。

 

【入館可能日】毎週土・日曜および土・日に連続する祝日

【開館】10:00~17:00

【料金】有料(おまかせ・投げ銭制) 高校生以下無料

【住所】岡山市南区浦安南町445-8

【TEL】090-7374-1096

 


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